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2006年4月 2日 (日)

潜る人

なかなか読ませてくれました。
いくつかある怪異の因果関係は書かれていないのに、不自然に思わないのは、文章力ゆえか。
何が起こるのだろうという期待で、長さも気にならない。

ただ、心霊写真。
光る輪っかの「オーブ」とか、ここで描写されている光の帯とか、そういうものを私は心霊写真と認められないんですよ。
光の帯なんざ、長時間露光にして懐中電灯を振り回せば、いくらでも再現できますからね。仕事中にわざわざそんなものを作るはずもありませんが、怪異の存在を実証するものがそういう写真というのは、ちょっと。

でも、講評的には○です。

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ゴーストレーダー

ある意味楽屋落ちと言える話ですか。
今この文が載っているのが「超-1」公開審査の場であるからいいですが、それ以外の、全く関係のない本の中にこれが載っていて、話として通用すると思いますか。
ラスト1行、なくても通じますが、自室であることを明記しておいた方が親切だろうなと。

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夢かもしれない

夢かもしれないと思っているのなら、それでいいじゃないですか。
こんなガチャ文を読まされる身にもなってください。

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UFO

UFOネタは叩かれることが多いのに、あえてそれで勝負というのは、さぞや・・・と構えて読み始めたら。
文章壊滅的。
新人の女の子が何かからんでくるのかと思えば、全然関係ないし。
口調が風変わりだけれど、狙ったわけではなく、ちゃんとした文章が書けないというだけでしょう。

×

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響き

もうやだ。
問題発言と言われてもいい。
これを書いた人は、壊れている。

×××××××××!

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断言

ほほえんでいた女性は、断言したとき、どういう表情だったのだろう。
女性が消えた後、マンガだったら「ぽっつーん」という描き文字が出るところかな。

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睨まれる

不気味感はなかなかのもの。
ただ、所々描写不足の部分があって。
大勢の女の子たちは、何駅から乗り込んできたのか。(これはおそらくY駅でしょうが)
そして、どの駅で降りていったのか。
すぐに降りていったようだから、Y駅から乗ってY駅で降りていったのでしょうか。

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唇女

平山怪談を彷彿とさせる怪異描写。やんややんや♪
ラブホを探すところでちょっともたつきがあるのと、「何か出る」らしいホテルが近い範囲に二つというのが、ちょっと。
しかも後者の場合、その「出る」原因に因果関係はないわけで。
いくらなんでも、それはちょっと。・・・と思わせることで、作品的には問題がある。
怪異部分があんなに怖いのに、惜しいなあ。

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笑顔

早い時期に「俺」という人称を出しておいてもよかったのではないかと。
もう少し文章がこなれていればねー。
あと、すでに多くの指摘の通り、タイトルは少し変。
単に「笑顔」と言うだけでは、いい意味の笑い顔を想像してしまう。

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茶柱

ホラー小説か何かの一エピソードとして描かれるのならば、Sさんの異常性またはゆがんだ人格を表現する描写として有効かとは思いますが、これはなあ・・・
話の中でSさんは怪異を感じていないわけですから、著者はこのSさん自身に(あるいはその思考に)恐怖を見たのでしょうか?

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私は・・・

ラストの「…単なる事故という見方もできるがな。どうだ、お前はどう捉える?」という問いかけに対する著者のセリフが、タイトルになっているわけですね。
こういうやり方も有りだろうとは思いますが、ちょっと凝りすぎじゃないかな。
それと、冒頭の達観したようなセリフは、正直言ってしらけます。

前半の女の子の死に関する描写がかなり詳細なのに比較して、母親の死の描写は、わずか3行。これは、突然読者に提示することによる効果を狙っていますね。これは、そこそこ成功していると思います。ここをまた詳しく描写すると、白々しくなってしまう。
偶然だろうが、何か割り切れない・・・読者にそう感じさせることができれば、この話はOKということになるかと思います。

△はきつめかなあ。すみません。

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ワニ料理

まず、すでに何人もの方が指摘しているとおり、タイトルになんの意味もない。
「ワニ料理店にて」だったら、ぎりぎりセーフであったが。

次に、前提というか、初期設定がめっちゃくちゃ。
せめて、カメラは持っていたことにして、プリントした中に覚えのない写真があったということにしましょうよ。
非日常的な出来事を「ある」と思わせるためには、日常部分をしっかりと押さえておかないと。
(そこで勘違いして、どうでもいいことをダラダラと書き連ねる人も、「超-1」応募者には多いけど)

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ヨガ

野口さんは女の子ですね。
馬鹿っぽい行動といえば言えるけど、ほほえましい。
怪異そのものはインパクトありませんが、野口さんがほほえましいので、

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足音

先に帰った同僚の様子から、少なくとも同僚はこのオフィスで怪異が起こることを知っていると判断できる。←伏線?
その後の体験者=話者の行動や思考の流れは、理解を超えている。
「もっと早く気づくだろ」とつっこむ気にもなれない。
著者は怪談のキモというものを理解していないとしか思えないし、意識的にずれた行動を書くことで笑いを誘っているのだとしたら、大きく外しているとしか言いようがない。

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2006年4月 1日 (土)

オフィスビルで

知人のひと言で怪異を表すのはちょっと強引すぎ。
語り手が間違いなくぽつんとひとりで手を合わせていたということをはっきりさせないと。

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視線

かなり読みにくい。
そういう風に書いているので、仕方ないのだけれど。
怪談専門誌「幽」に似たようなコミックが載っていたなあ。
そっちの方がはるかに怖かったけれど。

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リュウグウノツカイ

私、実は深海魚が好きで、リュウグウノツカイもたまたま知っていたんですけど、この魚の姿がすぐに浮かぶ人って、どれぐらいいるんでしょう。
そこが少しどうかな、と思って。
話は十分に不気味で怖くて、ワタシ的には合格点です。

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伝言

読み始めて、「実はすでに死んでいた」系の話かな、と思っていました。
単純な記憶間違いとも言い切れない、なんとなくしこりの残る不思議感。

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テニスコート

悪くはない、と思います。
不気味感は十分伝わります。
特に問題点もなく、読みやすい話だと思いました。
ただ、突き抜けた怖さには欠けるので、ちょっときつめですが、

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環七ダイバー

よくできた怖い話だと思います。
あとになって、あれは怪異であったのかとわかる。
一歩間違えれば後付け理由になりかねないところだけれど、うまく処理していて、好感。

ところで、よく知らなくて恐縮なんですけど、タイトルの意味がわかりませんでした。
関東圏の人だったらわかるのでしょうか。

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番付

幼い頃の、セピア色の思い出・・・
ええ話やなあと思っていたら、たっちゃんが死んでしまって、さらに切なくなって。
ええ話だけで終わらず、ちゃんと不思議なことも書かれているので、怪談話としても文句はない。

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共食い

怖い夢だわ。
しかも、強烈な獣臭が残っているという物理的痕跡もあるわけだし。
ラストの1行で浮かぶ怪異の原因は、その前の1行でちゃんと打ち消されている。
巧妙だ。

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あの話を書いた人なんでしょうねー。
前回もそうでしたが、話の内容よりも、どういう人が書いたのかが気にかかります。
なんとなく想像するのは、多少年配で、まともに文章を書いたことがない人。
少なくとも、人に読ませるための文章を書き慣れていない人だというのは間違いないと思います。
わからないことに対して、サイトの閲覧者が回答する、というサイトがあります。
その中で、たまにこういう文章を見かけます。
改行が一切なく、ダラダラと聞きたいことを書き連ねた文章。
それとそっくり。
講評? 論外です。

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片手

奇妙で風変わりな話ではあるが、今ひとつの感。
片方には見えているのに、もう片方はわからない。
説明しようにも語彙が乏しいため、説明できないもどかしさ。
悪くはないんだけれど、虚無僧が見えていたからといって、別に怖くないなあ。

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神風号

怪異そのものは、本当にちょっとしたことで、正直怖くない。
でも、ひとり語り調で書かれていることもあって、体験者から直接話を聞いているような思いで読めて、話そのものも、なかなかよい。
怪異だけで見れば講評的にはきついものになるかも知れないけれど、この全体に漂う暖かさは捨てがたい。

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サイクリング・ヤッホー

このタイトル、なんとかしましょうよー。ひどいよー。

変わった話だな、という印象。
途中まで、トンネルで少年の霊を拾ってきた話かと思った。
そのあとの展開があまりに意外で、ちょっとびっくり。
「身代わり」とか、そういう理由付けをしなくてもよかったのではないかなー。

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綿

その綿のようなものと葬儀とは、何か関連があったのだろうか。
憑依(?)されてからの行動は、ちょっと尋常ではないので、これはよほどの何かがあるのだろうなと考えてしまう。
この場合、故人との関係をくだくだしく書かなかったのが正解であった。
(わからない、ということもありましょうが)
とりつかれ系の話はあまり好みではないのだけれど、なかなか怖かった。

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釣り糸

岡田くんは、根はいい人なんだ。
前半で、「そりゃいかんでしょ」的な部分をもう少し強調させていたら、ラストのいい人ぶりがもっと際だったのではないかと。
糸を捨てたあと、
「え? だって、帰り道でゴミ箱探すのめんどいじゃないですか」
なんてセリフを入れるとか。
怪異に関しては、「あれ? おやっ?」系(どんな系だ。w)で、それほど恐怖感の高いものではない。何より、体験者自身がそれほど恐怖感を感じていない、ように思える。
湖に関する因縁や謂われ言い伝えは・・・書かなくて正解。
書くと、とってつけたようになってしまう。

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いやそりゃ驚くわなあ。
怪異の現出の仕方、そのユニークさにおいては、突出しているのではなかろうか。
それを「見た」人は、顔までは見ていないわけですね。
で、男友達の部屋には五つですか。
なんなんだ、いったい。(笑
面白うございました。

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怨魂(うらみだま)

タイトルがすごすぎ。内容が名前負けしているような。
義妹の無神経さがすごい。
怪異そのものはありがちだが、全体の雰囲気は良し。

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帰ります

道ですれ違った人物がこの世のものではないと気づき、あわてて振り返ると、すでにその姿はない。
文章でそういう思いを持たせるような、掌編。
多用は禁物だが、ここぞというときに使えば効果的な手法。

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逆切れ

Jさんのキャラクターが良い。
文章も読みやすく、楽しく拝読。
とはいえ、ネタそのものは使い古された感がなきにしもあらず。
そこが、ちと惜しい。

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京都の旅館にて

ティーン向けの実話怪談であれば、そこそこ受けそうな。
コミック化してもよさそうな。
でも、ここは「超」怖い話ですから。

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お面

「真空引き」というのがよくわからないという意見もあるようですが、真空ポンプの動作音は、ここで表現されているとおりの音と言ってさしつかえないです。
ポンポンポンポン・・・と言ってもいいかな。
ですから、この音に関しては、さほど違和感なく読みました。

で、怪異の出方・・・と言うか、怪異そのものがユニーク。これは怖いでしょう。
面白く読みました。

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