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2007年3月21日 (水)

「と学会」も木から落ちる

「と学会」という組織(つーか集まり?)がある。
詳しいことは検索していただくなり、書籍を購入してもらうなりしてもらうとして、「と学会」の造語に「トンデモ本」というのがある。
「トンデモ本」とは、こう定義されているらしい。

「著者が意図したものから異なる視点から楽しめるもの」
「著者の大ボケや、無知、カン違い、妄想などにより、常識とはかけ離れたおかしな内容になってしまった本」

「トンデモ本の世界」や「トンデモ本の逆襲」などが出版されていて、一読爆笑ものの痛快本だ。
とは言え、と学会会長の山本某のように、「やーい、まちがえてやんの、だっせーの、ばっかでー」と言わんばかりに、ただ突っ込むだけになっている章もあるのはいただけない。
少なくとも、「異なる視点から楽しんでいる」ということからは外れていまいか。

まあ山本某は置いといて。
「トンデモ本の逆襲」において、唐沢俊一氏が佐藤有文作「骨なし村」を俎上に乗せている。この中で、一つ引っかかる部分があった。以下引用。

 その湯の川は別名玉川毒水ともいわれ、その下流80キロにわたって、すべての生物が絶滅するという猛毒水であった。しかし、この玉川の水は硫黄泉とラジウムが含まれており、どんな難病でもなおるという不思議な性質もかねそなえていた。

ここで唐沢氏はこう突っ込む。

「世の中に、これほど前後矛盾した文章を平気で書くひともちょっといないのではないかと思われる」

これは「地底魔人ドグマ」という小説について書かれているのだが、全体にわたって、なかなかのトンデモぶりらしい。だから上記の部分だけに私が異議を唱えても仕方ないのであるが、一応やってみる。

上記「湯の川」が秋田県の玉川温泉のことならば、実は小説の文章は正しい。
玉川温泉の源泉「大噴」は、pHが1近い、強酸性の温泉だ。
しかも大量に湧出するため、この湯が流れ込む玉川もまた、生物が生存できないほどに高い酸性を示す。
そして、玉川温泉は「ガンに効く」と言い伝えられるほど、効能が高いと評判だ。
要するに、「毒をもって毒を制す」ということだろう。
思うに、この文章を書いた時点で、唐沢氏は玉川温泉のことをご存じなかったのだろう。雑学については誰よりも勝るのだろうが、たまたま温泉に関しては詳しくなかったと思われる。

付記:念のために書いておくと、玉川温泉はガンに効くという定評はあるが、医学的に証明されたものではない。
転地効果とか、同じガンで悩む仲間が集う「心強さ」というのも、ガンの進行を遅らせる役に立っているのだろう。

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