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2007年5月26日 (土)

【+6】流し

文章技術 +3 体験談希少度 +3 合計点【+6】
そうそう。こういうタイプの怪談もあるんだよなあ。
……と、今さらながら思い出した。
とにかく、お見事と言いたい。
目に見える、あるいは体験した現象よりも、その背後にあるものの方が、はるかに深く、おぞましく、哀しい。
ただ、一部の「地の文」で、「んー」と思ったところあり。
首をかしげるとか、そういうほどではなくて、私がそう感じた程度。

>不思議なことに水は澄んでいて、相当な深さがあるのか底は見えない。

「相当な深さ」の前に、軽い否定の語句を入れたほうがいいように思いました。
「なのに」「にもかかわらず」とか。
いえ、鍾乳洞内の地底湖とか、南国の澄んだ海とか、どんなに済んでいても底が見えない場合があるのは重々承知しておりますが。

>小さい美千代さんにはどうせ分からない。

地の文も美千代さん目線で書かれていると思うのですが、だとするならば、「どうせ」というのはどうなのだろう? と。
「なんのことか」「意味が」などのほうがいいような。

以上、あえて言うなら、というレベルで無理矢理見つけたことなので、ほとんど気にする必要はないかと。
当初、体験談希少度を+2としていたのですが、本作のような話は貴重であることに気づき、+3に変更。結果として合計点は+6になりました。
とにかく、「怪談というものは単に怖がらせるだけ」ではないということを再認識させてくれたことだけでも高得点を付けたいぐらい。
この清涼感はただごとではないですよ。
http://www.chokowa.com/cho-1/2007/entry-blog/blog.cgi/20070519082945

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