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2007年9月 5日 (水)

シュール!

そんなにいろいろ見ているわけではないけれど、たまたまテレビを見ていてお笑い番組が始まったりして、そのまま見続けたりすることはある。
そんな中、主に芸人仲間が声をかけているようだけど、ギャグに対して「シュール!」「シュール!」という声がかかっている。
あれの意味がずっとわからなかった。
いや、「シュール」の意味はわかる。
元はシュルレアリスムという美術用語から来たもので、美術用語では「超現実主義」と訳されている。
画家で言えば、ダリとかマグリットとか、あのあたり。
他のジャンルでも、たとえば漫画だったら吾妻ひでおの「不条理ギャグ」、SFだったら夢をベースにした筒井康隆の諸著作や、「ニューウエーブ」と称されたムーブメントの作品がそうではないか。
うえやま洋介犬さんも、「不条理ホラー」とも言うべき話をいくつか描いている。

で、お笑いにおける、「シュール」。
上で書いたように、「不条理ギャグ」は「シュールなギャグ」とも言われるから、ギャグとシュールが結びつかないわけではない。
ただ、「シュール!」というかけ声は、どう考えても理解不能だ。
「ジュール」というのは、状態というか、強いて言えばジャンルを表す言葉と理解している。
とすれば、シュールギャグを出した芸人に「シュール!」と言うのは、やはりおかしくはないか。
漫画家に対して「漫画!」、落語家に対して「落語!」、怪談小説家に対して「怪談!」とかけ声をかけるようなものではないだろうか。少なくとも、讃辞にはなっていないと思うのだが。

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