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2007年10月 8日 (月)

「超」怖い話 怪記

「超-1」2006を制した新著者、松村進吉氏の単著。
発売すぐに購入したのだが、妙に読みづらく、感想はあらためて、と以前の記事で書いた。

絶対にそうしなければいけないというわけではないのだが、実話怪談の場合、冒頭で体験者の簡単なプロフィールが記されていることが多い。
どこそこの小さな会社に勤めるOLだとか、誰それくんが田舎に帰ったとき、とか。
「怪記」の場合、そういうプロフィールの記載が少ないように思える。(皆無ではない)
ではどういう書き出しが多いかというと、いきなり体験談に突入していることが多い。
読者をいきなり核心部分に叩き込み、じわじわと「なぜこうなったのか」をあきらかにする手法は、ある。
ただ、この手法はどちらかといえば創作系の話に多い。小説ではないが、Xファイルではしばしば見受けられた。
著者の著述手法の個性、ということなのだろうが、慣れるまでは少々とまどった。このあたりが、読みづらいと感じたゆえんかと思う。

上記の理由とは別に、ちょっとわかりにくかったのが「先輩と僕」。
思いこみと言われればそれまでなのだが、実話怪談で著者が登場する場合、体験者と一対一で話しているという意識があったので、「先輩と僕」の冒頭の書き出しで少し混乱したのだ。
これ、後輩と、島田と、「私」の3人なんだよね。

重箱の隅。
「免許証」という話で、「恐らく指の痕だと思われる」という一節がある。
首を絞められた記憶もないのに、なぜ指の痕と決めつけるのだろう?
「指の痕のように見える」とかにすべきではなかっただろうか。

本文中にはないのだが、著者あとがきで、ルビではなく無理矢理に別の読みをさせている箇所がある。
絶対やってはいけないとは言わないが、過ぎると鼻につくので、注意されたい。

紹介されている怪異は「あえてよくある話を書いた」とあるが、なかなか面白く読めた。これはちゃんと言っておきたい。
ただ、文体や記述方法が私の好みと違っていたというだけの話。

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