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2008年9月21日 (日)

知識人はもっと声を上げるべきではないのか

8/3付けでこんな記事を書いた。

不思議ナックルズを買ってきた

本来の目的は上山洋介犬さんの4コマを読むためで、あとは「ささいな恐怖」のネタになるような話があればいいな程度に買ったもの。
で、その中にお笑い/噴飯ものの記事があったので、長めの記事にした。
で、その記事を書いた著者からコメントがあっていささか驚いたが、これがまた、幼稚な言い訳と逃げ口上に終始していて、情けない。

子供だましの心霊譚ならば笑って読み流したりもするが、この手の「ナンチャッテ科学記事」に対して、専門家はもっと声を大にして反論すべきではないのか。
冷笑を浮かべて、「アホなことを書いてるなあ」と平然としている場合ではないのではないか。
OKWAVEなどのQ&Aサイトを見ても、この手の不安を煽るタイプの与太記事を信じてしまうバカは、すでに無視できない数なのではないかとすら思う。
たとえば電磁波の危険性については、「無害だ」という意見よりも、「注意した方がいい」と言う意見を、なんの根拠もなく(そして自らは何も考えず)信用してしまう。
ちょっとした迷信程度なら害もなかろうが、これが新興宗教などや民間療法に走り始めると、生命に関わりはじめる。
与太記事で日銭を稼ぐ三流ライターに、責任を持つつもりも気概もなかろうが、不愉快だ。

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コメント

私も物書きのはしくれなのでコメントさせていただきます。
川口友万さんとは面識もないし、「不思議ナックルズ」の記事も読んでいないので、何か言う資格はないとは思うのですが、GIMAさんのおっしゃることはよくわかります。たとえ読み捨てられる記事でも、お金を払って読んでくださる読者に対しての責任があるわけで、適当に書いては許されません。まして、科学的な数値を扱う記事ならば、それはなおさらです。
しかし、「不思議ナックルズ」のような雑誌では、何百人もの症状と統計を数値にしたものや、難しい専門用語が並んでいる記事よりも、川口さんのような都市伝説にちょっと科学的要素を混ぜて読者を不安にさせるような記事がウケるという現実があります。ライターは掲載されなければ食っていけません。「不思議ナックルズ」の運営方針は知りませんが、誰か偉い人が掲載するか否かを決めるのだと思います。それに選ばれなければ、ライターはお金がなくなり死んでしまいます。
ここらへんがすごく難しい問題です。
私の勝手な想像ですが、川口さんだって電磁波を正確に測れる機器が手に入るなら、それを使いたいのだと思います。何百人のデータを取れるなら取りたいはずだと思うのです。
でもそんなことをしたら、「不思議ナックルズ」からもらえるお金を大幅にオーバーしてしまうでしょう。
そこが悲しいところです。
そういう世界に長いこといると、ライターとしてのプライドが、「面の皮が厚い」という表現のように、プライドは手で触れるものではありませんが「プライドの皮が厚く」なってしまうのだと思います。自分でも気づかないうちに。

私の知り合いに、川口さんのようにマイナーな雑誌に読み捨てられる記事を書いている人と、時事通信の社員がいます。読み捨て記事を書いている人は、個人的に風俗に遊びに行って、風俗嬢と会話した内容をふくらませて「現代の女性の価値観」みたいな記事を書きます。時事通信の人は、ひとつの事柄を半年も1年も追って、それをやっと記事にします。ライターとして正しいのはどう考えても時事通信の人です。でも読み捨て記事を書いている人が半年もひとつの事柄を追っていたら、お金がなくなって死んでしまいます。

私もGIMAさんの言うように、知識もないのにお金を取る雑誌の記事にアホなことを書くことはよくないと思います。でも現実問題、精神的にいっぱいいっぱいでやっているライターの人もたくさんいます。その人たちは食べていくために、必死で書いています。だからわざわざこのブログにまで反論を書いてくるのだと思います。
正直、才能がないからそうなってしまうとは思うのですが、それでしか食べていけない人もいます。

いつか、GIMAさんと川口さんと私と3人で酒でも飲みながら、物書きとは何か語り合いたいですよ。そんなことができたら有意義だろうなと思います。

投稿: 近添真琴 | 2008年10月 4日 (土) 03時41分

>近添様

いつも侮ログを楽しませていただいています。

おっしゃること、よくわかります。
私自身、リアルに考えれば、将来的に単行本などにまとめられることもないであろう記事に、そこまで詳細な調査もできないだろうし、金もかけられんわなあ、とわかっております。
(記事中に書いた測定器は購入すると数千万、リースでもけっこうな値段のはず)
この手の雑誌の読者は、その怪しさも含めて楽しんでいるのでしょう。
技術屋どっぷりで、かつ、きわもの情報に目がないという、私のような希有な場合が特殊なのでしょうね。
私が関わった専門分野だったので、ひとこと言わずにはいられませんでした。大人げなかったですねw

投稿: GIMA | 2008年10月 4日 (土) 10時17分

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