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2009年4月 5日 (日)

「ホラー」という言い方

「怪談文芸ハンドブック」、ただいま読んでおります。
ちびちびと……というか、ざっと流して読んだり、じっくりと読んでみたり、いろいろ。
第一部にあるQ&Aなど、非常に興味深く読みました。
その中で、日本において「ホラー小説」という表現が定着したのは、比較的最近のことである、というのを読み、「ほほー」と思ったり。
いや、否定の意味でそう思ったわけじゃなくて、しかも日本の例じゃなくてアメリカの映画界の話なんで、反論でもなんでもないんですけどね。
ヒッチコック監督が「サイコ」撮影に入る前、記者から「次はどんな映画を撮るのか」と質問され、「ハラァじゃよ」と答えたという話がありまして。(ハラァ=ホラー)
「サイコ」の原作者はご存じロバート・ブロックで、ストーリーをかいつまんで言えば、モーテルを訪ねてきた客を、キチガイが殺してゆくという話。
要するに分類するならばサイコ・ホラー系の話なんだけども、ヒッチコックはこれを「ホラー」ととらえていたということですね。
一方、トビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」は超怖いホラー映画の代表のように言われているけれど、これもまた、一家全員がサイコ・キラーであるという設定の、サイコ・キラー系の話と言えましょう。
けれども、前記両者とも、「あれはサイコ・サスペンスであって、ホラーに分類するのはいかがなものか」という評を、聞いたことはありません。
うがって考えれば、「サイコ」は主人公ベイツに老母が憑依した、とも言えますし、「悪魔のいけにえ」の場合は、あの一家が「モンスター」であるとも言えるでしょう。
個人的には、「セブン」あたりが境界線かな、などと思っております。

「怪談文芸ハンドブック」の全体を通した感想はいずれUPするとしまして、同じ東氏著の「ホラー小説時評」も合わせて読むと、面白いかと思います。

GIMA付記:「ホラー小説時評」、絶版なのかしらん。まあ、広く愛読されるタイプの書籍ではないと思うけれども。もったいないな。上下分冊になってもいいから、文庫化でもされないのかな。

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コメント

「ホラー小説時評」面白そうですね。「SAW」なんかは どこに分類されるんでしょう?

投稿: マリマ | 2009年4月 5日 (日) 15時34分

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