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2009年11月 6日 (金)

盗聴と盗聴妄想

ふと思い出したことがあったので、忘備録的に、とりとめもなく。

精神医学用語で言うところの「関係妄想」とは、周囲の出来事をすべて自分に結びつけて考えることを言う。
たとえば、見知らぬ誰かが笑っていたら、自分のことを笑っているのだと思い、
誰かがひそひそと話していたら、自分の悪口を言っているのだと思う、など。

そんな中に、「盗聴妄想」というものがある。
誰かが自分のことを盗聴している、というものだ。
一般的に考えて、普通の人間を盗聴して何が面白いか、などと思うのだが、盗聴妄想を持つ人は、そうは思わない。
では、盗聴などありえない、そんなものはすべて妄想の産物だ、と言いきれるかというと、これがそうでもないのがやっかいだ。
秋葉原や日本橋の電気街に行けば、見た目にはそうとわからない盗聴装置(主に電波で声や画像を送信するもの)がいくらでも手に入る。
ちょっと心得のある人ならば、親指の先ぐらいのサイズの盗聴マイクを自作することもできる。
盗聴に使う周波数がFMバンド内であれば、FM放送が受信できるラジオがあれば、発見は容易だ。
だが、それ以外の周波数を発信する盗聴装置の場合は、いささか発見がやっかいだったりする。
以下は私の体験談。

もうずいぶん昔の話。
警察無線やいろいろな無線通信を傍受できる広帯域受信機(平たく言うと、広い範囲の周波数帯の無線を聞くことができるラジオ)で、なんとなくあちこちを受信していた。
と、ある周波数で、電波は出ているけれど、音が何もならない周波数を見つけた。
(FM電波の場合、電場が出ていない周波数にダイヤルを合わせると、ザーッというノイズが鳴る)
はて、なんだろうな、と思い、何気なくその周波数をメモリー(ブラウザーのブックマークみたいなもの)しておいた。
数日後、その周波数を受信してみると、まだ電波が出ていて、それだけではなく、なにやらあえぎ声が聞こえてきた。
俄然気合いを入れて聞き入る私。
声の内容とか雰囲気からして、アダルトビデオの声ではないように思えた。
「これって、どっかのラブホから出ているんじゃなかろーか」
私は思った。
だが、その当時の私の家から、最寄りのラブホまで、最も近いものでも、直線にして2~300メートル。合法的なワイヤレスマイクの出力で届く距離ではない。
さらには、その電波の周波数。
FMバンドの周波数(76~90MHz)ではなかった。
警察無線を傍受していたときに見つけたので、うろ覚えではあるが、138~139MHzぐらいだったと思う。
かなりのパワー、そして、普通は使用しない周波数。
いったい、何が目的だったのだろう。
好き者がラブホの盗聴をしていたというにしては、ちょいと手が込んでいるように思う。なんだったのだろうな、あれは。

とまあ、そういうこともあるので、盗聴=妄想とは限らないよ、というお話。
ご注意を。

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