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2010年10月30日 (土)

愚かなり怪談社

 どの場合でもそうだが、一度発表してしまった作品について、「いや違う。そうじゃない」と著者が弁明をする機会というのはまずない。うまく伝わらなかったら、自分の説明が不十分だったのだと反省するしかない。
「自分の作品は完璧だったが、読者のレベルが低かった」という負け惜しみに逃げ込んではいけない。

 著者は読者を選べないのである。どんな読者にも意図が伝わるよう筆舌を尽くす――そのために、筆があり舌がある。
 次にどうしたらいいか、どうすれば言いたいこと、伝えたいことが伝わるか。
 実話怪談において文章技術は、「体験談を再現し、それを伝えるために必要なもの」である。伝えるべき体験談が伝わるようにするためには、まずは「何が伝わらなかったか」「自分のどこがダメだったか」を知る必要がある。
 自作品への苛烈な講評は、自分では気付かない「他人から見た自分」を知る為の有用な機会でもある。腹を立てる前に、糧にするほうが有益である。



上記は加藤一氏が超-1のFAQに書かれた文章の一部であるが、超-1の応募作のみならず、公に発表された作品(むろん書籍を含む)すべてについて該当する言葉であると思う。
逆に言えば、ウエブなどに公開された書評に対し、その書評をした人物に直接抗議メールを送りつけたりすると、とんだ赤っ恥をかくであろうことは、容易に想像できるだろう。
普通はそういうことはしないと思う。普通は。

以前、怪談社というグループが竹書房から出した「怪談社/死導」という実話怪談本の感想を、アマゾンの書評コメントに書いた。
内容は以下の通り。



竹書房文庫「怪談社」、読み終えた。
怪談社のライブには何度か行っていて、いつも楽しませてもらっているので、今回の書籍化を楽しみにしていた。が、結論としては、非常に残念な出来。
ネタ的にはけっこう怖い話があったのに、文章によってすべて台無しになってしまっている。
やはり不可解な位置でなされている改行と、くせのある文章が仇になっていると思う。
正直に言うと、読むのが苦痛だった。
もし続巻があるとするならば、文章の書き方をあらためるか、別の方が書いた方がいいと思う。このままでは、到底金を払って読んでもらえる出来ではない。
改行が変なところにあるかと思えば、一つか二つは読点があった方がいいと思われる文章が、一つも読点無しでワンセンテンスとなっている物がけっこうあって、結果として、わかりづらい文章になってしまっている物が多い。
また、普通ならば「~すると、**だった。」とするだろう文で、「~すると。」という風に句点で切れている物がしばしば見受けられた。
妙な既視感があったので、あれこれ考えてみたのだが、思い浮かんだのが、同じ竹書房の「超」怖い話主宰の実話怪談コンテスト「超-1」での応募作。
確か「超-1」でも、同じようなくせの作品があったはずだ。そして、講評者たちはその部分を軒並み悪く言っていた。
もしやその応募者と、今回の著者(伊計翼なる人物)は、同じなのだろうか?
だとしたら、「超-1」における講評が何一つ役に立っていなかった、ということになる。

いずれにしても、これはちょっと、人には勧められない本になってしまった。
怪談社のライブは好きなだけに、期待していたのだが、残念。



まじめに真っ正直に書いた感想であり、読み返しても、間違ったことは書いていないと思う。とにかく、文章だの文体だのという以前の、基本的な「綴り方」をまず学びなさいな、と言いたくなる本だった。

そして、つい先日、mixiのメッセージが怪談社から届いた。
手っ取り早く言えば、「よくも俺様の本にケチを付けたなゴルァ」という内容であった。
つまり、自分にとって都合の悪い感想を書いた人間に、直接抗議メールを送りつけてきたわけだ。
普通の物書きであれば、これがどれほど恥ずかしい行為であるか、わかるはずだ。
それを怪談社は、正確に言えば、著者である紗那は、それをやった。
このネット時代、その行為を公表されないと、想像できなかったのだろうか?
ちょっと脅しをかければ、私がビビって恐れ入ると思ったのだろうか。おめでたいヤツだ。
ちなみに、こいつの脅し文句は以下。(あるいは捨て台詞)
つーか、こんな陳腐な脅し文句、今どき「ミナミの帝王」ぐらいでしか聴けないよなあ。



批評するのはご自由と思いますが、好きでやっている活動なので今後、我々のイベントには来ないでください。
予約の方は取り消させて頂きます。
ただ、あなたも活動をしてらっしゃるようなので、この「出禁」の事は他の作家や出版社には口外しません。



からっぺたな文章を正直に批評されたからと言って、キャンキャンわめくなチンピラ!

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