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2014年9月 3日 (水)

ソープの思い出17

彼女が生まれ育った韓国という国を知る手段の一環として、私は韓国に行くことにした。さすがに初めての韓国行きは不安だったので、すべての日程が設定された旅行を申し込んだ。多少不愉快な出来事もあったが、初めての韓国旅行としては、なかなか実りある旅行だったと思う。
初めての韓国旅行では母親にもつきあってもらったのだが、2度目の韓国旅行では、単独行であった。現地ではツアーなど一切なしの、オールフリー旅行であった。事前に韓国行きを彼女に伝えていたので、彼女から買い物を頼まれた。韓国の常備薬で、日本では売っていない物らしい。
今でも覚えている。商品名は「セレストンG」という、チューブに入った軟膏薬だった。抗生物質が入っているので、よく効くとのこと。これを10本買ってきて欲しいと頼まれ、私は快諾した。
日本での旅行でもそうなのだが、私は現地の市場を歩くのが大好きで、韓国旅行の場合も例外ではなかった。東大門市場、南大門市場を歩きまわった。ソウル内での移動手段は地下鉄か徒歩であった。
彼女から頼まれた薬を売っている店は、明洞で見つけた。韓国ではどこででも売っている薬なので、普通の薬屋さんである。「アニョハセヨー」と言って、私は店に足を踏み入れた。とにかく購入するために一夜漬けした韓国語で、「セレストンGチュセヨ」(セレストンGちょうだいな)と言った。
薬屋の、60代ぐらいの親父さんは私のたどたどしい韓国語をいぶかりつつ、棚からセレストンGを一つ、取り出した。私はあわてて、顔と手を振って否定のジェスチャーをし、「ヨル、ヨル(十個十個)」と言った。親父さんはちょっと驚いて、「ヨル……?」とつぶやいた。
セレストンG十個分の代金を支払うと、親父さんは「あなたは日本人か」と私に訊いた。「ネー(はい)」と私が言うと、なぜ十個もいるのか、と訊いた。私は日本に住んでいる韓国の人に頼まれたのだ、と答えた。親父さんはなるほどというように、ふんふんとうなずいた。
実はこの薬屋で、少しどきっとしたのだ。正しい商品が買えるように彼女からセレストンGのチューブをもらっていたのだが、薬屋で「セレストンGチュセヨ」と言ったとき、此のチューブを差し出した。すると親父さんは私の手からチューブをもぎ取った。
ああ、やはり反日感情が。と私は思ったのだが、それは全くの危惧であった。親父さんは普通に売ってくれて、「ワタシニホンニイタコトアル」と話してくれた。当時すでに反日嫌韓問題はくすぶりつつあったし、私自身、韓国への単独旅行ということでかなりナーバスになっていたのだと思う。
その後、明洞にあるデパートの地下食料品売り場で、現地のカップ麺をどっさり買い込んだ。言うまでもなく、彼女への土産。さてお支払い、となったとき、売り子の女の子が「**p;lgmn」と言った。値段を言ってくれたと思うが、こちらは当然わからないので、可愛く首をかしげてみたw
すると売り子の彼女は私が韓国人ではないとわかったようで、持っていた電卓を私に見せた。こくこく、と、うなずく私。ここでの買い物も、滞りなく終了した。
オールフリータイムの旅行だったので、ガイドや添乗員は付かない。現地の旅行スタッフと顔を合わせるのは、現地に着いたときと現地を発つときの2度だけ。帰りの現地スタッフは女性だった。ゲートに入るまでに時間があったので、彼女と少し話した。
「オプションを申し込まれていませんでしたが、ビジネスでいらしたのですか」と彼女は私に訊いた。「いえ観光です。東大門市場や南大門市場、明洞に行きました」「日本に韓国の友達がいるんですが、韓国がどんな国なのか知りたくて」私がそう言うと、彼女は驚いたような不思議そうな顔をした。
本気で彼女は疑問だったのだと思う。そんな目的で韓国に来るイルボンノムがいるのかと。何しろ、当時の韓国は男性天国だったのだ。家族旅行ならともかく、男の単独旅行で、女を買わない者など、いるはずがないのだった。
ここでちみっといい格好をさせていただく。ソープランドに通っているのだから、金で女性を買っているのはまぎれもない事実。だが、韓国ではそのつもりはなかった。韓国で女遊びをしたら、小倉のソープランドの嬢に失礼になるような気がして。だから、その手のエリアには近づきもしなかった。
韓国語では「先生」のことを「ソンセンニム」という。現地スタッフ女性にそのことを質問した。「姓にソンセンニムを付ければいいのか」と。彼女は、ソンセンニムを付ける場合は、フルネームの後に付けるのだ、と教えてくれた。変なイルボンノム(日本人)だと思われただろうなw

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