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2014年9月 3日 (水)

ソープの思い出15

ところで、初めて入ったソープランドで、初めて出会ったソープ嬢が、韓国籍の女性だったわけだが、すぐに韓国籍とわかったわけではない。ごく普通に日本語で会話していたが、かすかに違和感があった。九州とか、そういう方言的ななまりではなかった。
日本人以外の国の人特有のなまり。つまりこの女性は日本人ではない。それは確信を持った。ただ、それを問う事はできなかった。前述の通り、嬢の事情を問うのはタブーと思っていたし、ソープに入ったのは初めてだったので、ソープランドで働くのは韓国や台湾/中国の女性ばかりなのかと少々動揺した。
私のそんな内心には関係なく、嬢は決められた手順ながら、ていねいな仕事で私に接した。結局、初めて彼女と出会ったその日は、彼女の出身地は訊けないままに終わった。
それはそれとして、ソープランドでの遊びは楽しかったので(すでにハマっているw)、さほど間を置かず、もう一度その店に行き、今度はフリーではなく、彼女を指名した。これを業界用語で「裏を返す」という。もちろん、彼女は喜んでくれた。(裏を返すと、たいていの嬢は喜ぶ)
二度目であり、裏も返しているので、初対面よりは幾分親しく会話をやりとりしつつ、以前と同様の流れで入浴とかいろいろ。一通り済ませてベッドの端に座って缶コーヒーなどもらって話しているとき、意を決して私は訊いた。
「**さんはどちらの出身ですか」と。
「福岡」とか「熊本」という返答を私が求めているわけではないのは、私の口調からも彼女に伝わったと思う。ほんの一瞬、彼女の顔がこわばった。少し間を置いて、彼女は「韓国」と言った。ああやっぱり、と私は思い、納得した。
言葉のかすかななまりから、韓国か台湾か中国かのどこかだろうなと思っただけで、だからどうというわけでもなかった。「言葉が少し違っていたからね」と私は言った。私が韓国という国に関心を持ったのは、おそらくこの瞬間だったろうと思う。
私は大阪在住であるので、在日韓国人は周辺にたくさんいるし、私にとっては特にどうということもない存在だった。それが、少し変わった。「彼女が生まれ育った韓国という国は、どんな国なのだ?」
私は韓国関係の旅行書、ガイドブック、エッセイなどを買い集め、読みふけった。現在の私の韓国に関する知識は、そのときに吸収したものと言っていい。

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