2008年2月 5日 (火)

異形の玩具 ~「未開の掟」より~

ショートショートではなく、おもちゃの製作記なので特にあらためて書くこともなく、途中経過はすべて以下の過去記事で書いております。
当初はモーター仕掛けでハンマーを間欠的に動かして「コン、コン」という音を立てるつもりだったのですが、日本橋の電気街で安価な録音モジュールを見つけたので、不気味な声を録音して使用することにしました。(結果として、原作に近いものになりました)

誘怪犯フィギュア

ホラートイ/誘怪犯フィギュアその2

仕様変更

ホラートイ/作品という見方をするなら

というわけで、リアル「誘怪犯」は

記事中にも書きましたが、フィギュア造形に自信のある方、あるいはプロ造形作家の方、「誘怪犯」に登場する異形を作成しようという方はいらっしゃいません?
3次元化した誘怪犯異形も面白いと思うんですけれども。
我こそはと思う方、手を挙げてー。

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家の中の物音(実話)

カッコ内にあるとおり、実話です。
おそらくは音の伝達経路の加減でこうなるのだろうと思うのですが(分析したがるのが理系人間の悪いくせ)、実際のところはわかりません。
実害もないので、徹底的に調査するという気にもなれませんし。
でもやはり、思いもよらない方向から音が聞こえるというのは、びっくりするものです。

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常世の誘い ~ビギニング神代冴子~

「闇からの招待状 ~ビギニング黒神由貴~」に引き続き、神代冴子が覚醒する話。
この話のために、高野山や補陀洛山寺、白浜三段壁を取材しました。
当初は幼なじみが常世へ行ってしまう話だけの予定だったのですが、ストーリーが一本調子になるので、萬燈供養会での出来事を追加しました。
結果として、幼なじみに起こりつつある異変の伏線となったように思います。
書いている途中に調べたことや悩んでいたことなどは、以下の過去記事でぼやいております。(笑

時代考証

神代先生の話

高野山/萬燈供養会

補陀洛渡海についてのお勉強

バイク描写

泣くシーン

現在、神代先生が吸っているタバコはメンソールです。(「地獄の業火、浄めの火」において、畜生衣に「メンソールだけど、いい?」と言っている)
幼なじみが吸っていたのがメンソール。どうやらこのときがきっかけのようです。
以前「病は『き』から」において神代先生に「地獄に堕ちろバカ」と言われていたのが幻丞です。本編にて初登場。
登場人物のセリフでしか説明されていませんが、神代先生の「初めての相手」が幼なじみの拓実です。
それから……この話で登場した幻妙師の独鈷杵が、以降神代先生の物になったかどうかは不明です。別に作成したかも知れません。いずれにしても、「凶走鬼」の話において、黒神由貴の呪符と共に妖しに投げつけられて、消滅したと思われます。
現在の神代先生が使用している独鈷杵は、新たに高野山に発注したもの。武器としての属性を強化して、両端が、通常の法具としての独鈷杵よりも鋭く尖っています。
そんなところでしょうか。
この話以前の神代先生に関する伏線は、すべて回収したつもりなのですが。まだあったかな?

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2007年8月 4日 (土)

さびれた村からの便り

史上最小のクトゥルー神話大賞、応募最終作。
怪物などの描写はなく、村落で行われるらしい秘祭をテーマにしました。
とりあえずクトゥルー素材として「耐え難い悪臭」「環状列石」を使用しました。
爆裂噴火という用語は実際にあり、山の頂上が吹き飛んだという事実もあります。ただ、これでオチとするには、唐突すぎたかな、と。

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猫屋敷

史上最小のクトゥルー神話大賞、応募第4作。
ラブクラフト自身がそうだったようで、ラブクラフトの小説には人嫌いの人物が多く登場します。
人嫌いの人物設定というと、日本ならば、引きこもりかこの話のような、ちょっと変わった老人。
そこで、実際にもしばしば話を聞く「猫を異常に可愛がる老人」を出してみました。
マイミクさんによると、ラブクラフトは猫信仰していたとかで、だとするとラブクラフトだったら猫をモンスターにはしなかったでしょうね。
念仏に似た言葉というのは、言うまでもなくクトゥルー召喚の言葉です。「イア! イア!」とか「~フタグン」とか、そういう言葉ですね。
ラスト、猫屋敷から転げ出てきた悪ガキのセリフは、「ダンウィッチの怪」にて可視化した怪物の姿を見た村人のセリフをイメージしました。

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安アパートにて/安アパートの事件

史上最小のクトゥルー神話大賞、応募第2、3作。
同じ事件を別の視点で書いてみました。
「安アパートにて」は事件が起きたアパート住民男性の視点、「安アパートの事件」は捜査のためにやってきた刑事の視点。
クトゥルーネタは、魔術やオカルトにのめり込んだ妊娠女性が自室で死亡し、胎内の胎児がいなくなっていた、というもの。
現実に、これと似た事件もありましたが、話の後半でこれがただの殺人事件ではないということを示唆。
「安アパートにて」のラストでは、悪臭とうなり声という、クトゥルーものの定番描写を。「安アパートの事件」のラストでは、捜査に来た刑事が襲われるという、B級ホラーっぽい終わり方。

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2007年7月26日 (木)

公園の砂場

史上最小のクトゥルー神話大賞、応募第1作。

大昔の怪奇本──確か大陸書房あたりの本だったと思うのですが、外国で起きた怪事件で、「お化け砂箱」というのが紹介されていました。
子供が砂遊びに使うために砂を入れておく箱。(大きさの記載があったかどうか忘れましたが、押し入れ整理ボックスぐらいでしょうか?)
ある日、砂の上に置いたスコップが、飲み込まれるように沈んでゆく。
車や人形など、一緒に置いてあった物も同じように砂の中に飲み込まれてゆく。
怖くなった子供は、親に知らせる。
親は砂箱を壊して中を調べるが、飲み込まれたはずのスコップやおもちゃはどこにもなかった。──という話。
この話を思い出して、クトゥルーとからめてみました。
「らしく」するため、痕跡としてヌルヌルした粘液を残しておきました。

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あなたの場合

週刊ビーケーワン用に書いたものでしたが、不採用でした。めそめそ。
というわけで、「ささいな恐怖」に載せました。
明確に書いてはいませんが、怪異はドッペルゲンガーと考えていただいてけっこうです。
ふと疑問を抱いた瞬間、ドッペルゲンガーの矛先が自分にも向けられた、と。
なお、ラストの殺害シーンはマリオ・バーバのホラー、「ザ・ショック」のラストに影響されています。

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2007年6月 3日 (日)

三柱鳥居幻想

「ささいな恐怖」にUPしたものの、怪談ではございませぬ。強いて言えば、「書かなかった話」のような半エッセイでしょう。
本作は、木島神社&三柱鳥居を見に行った折の覚え書きと妄想のようなもの。
木島神社に参拝したあと、四条大宮にある寺社を回りまして、そのあたりに新撰組ゆかりの場所が多いことを知りました。
そんなこんなで、本作後半では妄想めいたことを書いたわけですが、「あれ、この設定いけるじゃん」と思い立ち、ビーケーワン怪談大賞用に「幕末異聞」を書いてみました。
作品内には書いていませんが、神主さんが呼び出そうとしたのは、クトゥルーです。(笑

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2007年5月15日 (火)

監察医の助教授

黒神由貴シリーズにたまに登場する、女優の名取裕子似の監察医の先生。
初登場は黒神由貴シリーズではありませんが、黒神由貴シリーズ内に登場してもらって、けっこう重宝しています。
死体の状況などを、「地の文」で書くことなく、登場人物の目線で客観的に表現できるので。地の文で書くと、説明的になるんですよね。
専門的な部分を先生の口から説明してもらうと共に、事件の状況の異常さ不自然さなども出しています。「願いがかなうアクセ」では死体検案シーンは1回だけですが、先生の口から、同様のことが続いていることが語られます。
著作権的にどうなるのかは不明ですので、「法医学教室の事件ファイル」の設定は借用しているものの、役柄の名前等は出していません。
旦那が警視庁の警部で、法医学教室の助教授、監察医、名取裕子似、というだけで。
「法医学教室の事件ファイル」のアナザーストーリーを意識して書いたのは、初登場の「彼女のしあわせ」だけですね。

もちろん、今後も登場しますよ。
「下町のエジソン」で登場していただく予定です。

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2007年5月 6日 (日)

闇からの招待状~ビギニング黒神由貴~

そろそろこのあたりで主人公の秘密といいますか、誕生のきっかけを書こうかと。
連続ドラマの場合、最初に主人公の出自を描く場合と、ある程度ドラマが進んでから、「そもそもなぜこういう能力を持つようになったのか?」ということを描く場合があります。
黒神由貴シリーズでは、後者の方法を採りました。
「お祖母様」というのは、(存在が語られるのみながら)これまでにもしばしば登場していますので、どういう人物かを説明したく思いまして。
当初は気むずかしげなバアさんにするつもりでしたが、黒神由貴の母親との関係で若い設定にしました。
雰囲気としては、「トリック」の主人公の母親のイメージあたりで。
神代先生に同席してもらい、神代先生に説明する形で、黒神由貴が力に目覚めるまでを書きました。
当然、次回は神代先生の話になります。
独鈷杵とか、吸っているタバコのきっかけについても、明らかになります。
どうも、神代先生の話の方が重くなりそうです。

「黒神神社」というのは適当にでっち上げたのですが、ググってみると、鹿児島にありました。
ご存じでしょうか? 桜島の噴火で噴出した火山灰や溶岩によって埋まった「埋没鳥居」、あれがある神社が「黒神神社」でした。
もちろん、本作の黒神神社とは無関係です。
ほとんど廃神社と化しているのは仮の姿で、本殿はその隣にある個人宅にあり、さらに奥の院は地下にある。
ちょっとだけ秘密めかした設定にしてみました。
書いている間は意識していなかったのですが、黒神神社の奥の院は、「戒壇めぐり」のイメージですね。

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2007年4月21日 (土)

こんどんき魂呑鬼

「願いがかなうアクセ」で、ひとつ思い出したこと。
呪物が自我を持った魂呑鬼、このブログでさんざんぼやいていたとおり、ネーミングに苦労しました。
キーボードを前に、「あー、イマイチぱっとした名前じゃないなー」とぶつぶつ言っておりまして。
そのとき、たまたま桂米朝師匠の「地獄八景亡者戯」を聴いてまして、あれ、ラスト近くで登場人物が巨大な鬼に飲み込まれるのですが、その名が「人呑鬼(じんどんき)」。
それが耳に入りまして。
「お、これいいじゃん」
人呑鬼をちょいと変えて、魂呑鬼。
決定。(笑




安易だ。……安易だー。

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2007年1月31日 (水)

ネタメモ

カテゴリーの分類に悩みましたが、作品がらみということで、「作品解説」にしました。

作品のネタやアイデアなどは、シャープのザウルスに記入するようにしています。
わけのわからない思いつきメモから、そこそこまとまったプロットまで、いろいろ。
当初は単なるアイデアの羅列に、少しずつ書き足していったりします。
本文が書き上がると消去するので、ほとんどのネタメモは残っていないのですが、今回、ここにUPするために残しておいたので、「願いがかなうアクセ」のネタメモを発表いたします。
以下、ネタメモより。

人から人へ、ひそかに受け伝えられているアクセ。
そのアクセに願うと、死んだ人にもう一度会えるという。
が、実際は生前の姿ではなく、崩れ果てたゾンビとなって現れ、恐怖のあまり、願った者は死ぬ。
実はそれがアクセの目的?

黒神由貴が呪いを発動しているアクセに呪符をかぶせるが、ブスブスといぶりはじめる。
そこに、神代冴子が新しい独鈷杵を突き立てる。
独鈷杵を中心に、呪符の下から血がしぶく。
呪符を持ち上げると、アクセは消えている。

どこかでアクセがやりとりされているエピローグ。
大崎豊のエピソードとからめてはどうか。
アクセを人に勧める何者かの存在。
ラスト、真理子たちが召還しているメンバーの中に見知らぬ少女が。誰もが、誰かの知り合いと思っていたが、誰も知らない。←アクセを使う魔物?

法医学の女医さんを出す。
ドラマ後半、榊真理子はコギャルたちと願いをかなえる儀式に参加、黒神由貴と神代冴子はTV局にビデオの確認に。昔のゲームブックのように二手に分かれ、閲覧者が好きな方をチョイスして読み進めるようにする。(もちろん、どちらも読める)
クライマックス、コギャルたちが集まるのはカラオケボックス。

アクセとしているが、実は根付。
真理子たちがカラオケボックスに行く前に、もう一人死なせる。死ぬ少女の主観で描写。

御魂毟(みたまむしり)
魂喰鬼(たまぐき)

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2007年1月25日 (木)

願いがかなうアクセ

「地獄の業火、浄めの火」では、まず「畜生衣」という言葉ありきで、そこからストーリーをでっち上げたわけですが、この話では、願いがかなうアクセが「人間の精神を喰う」あるいは「人を殺す」というストーリーが先でした。
そのせいで、このブログでも何度か書いていますが、そのアクセの正体及びネーミングに苦しむこととなりました。
お話し冒頭の、大崎豊/終焉の地でのエピソード。
これ、実は今回の話のためのエピソードではありませんでした。
この部分だけが頭に浮かび、なかなか面白い冒頭だなとは思ったものの、ここから先をどういう怪異にするか、どういう事件にするかが思い浮かばず、ずいぶん長い間ほおったままでした。読めば尾崎豊のことだと丸わかりなので、大崎豊そのものをホラーの中心には置きたくなかったのです。
今回の願いがかなうアクセの冒頭に持ってくることで、使えるなと気づき、やれうれしやと。(笑
それから、エピローグにおいて、黒神由貴が三枝実業の3人組と仲良くなっちゃうくだりも早くから決めていた部分です。
黒神由貴の人のいい部分が表現できたらいいな、と。
もうひとつ、耳に付けていたインナーイヤホンを榊真理子に取られて「あん」と抗議する部分も、可愛らしさが出ればいいな、と。

今回、いくつか遊ばせていただきました。
RPGのように分岐点を付けたのはすでに別記事で書きましたが、その他に。

まず、久々に「でん姉」登場。
神代先生が山形にいたときのエピソードとして、「鉄拳をふるったこともある」と書いています。東央テレビのチーフプロデューサーとして登場した久慈なる人物が、その、ぶん殴られた人物であると想像できるように書いてみました。
山形時代に鉄拳をふるうエピソードは、単純に「でん姉」の名の由来として書いたのですが、うまく使えて、実はちょっとうれしかったり。
遊びとは違いますが、神代先生の独鈷杵が復活しました。

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2007年1月13日 (土)

秋は惨劇の季節(実話)

新聞やネットで拾った事件シリーズ。
今回のタイトルは、ちと苦しまぎれです。

補足や私的感想をいくつか。

みどりご
悲しい事件です。
あくまでも想像ですが、死んだ韓国人妊婦は、売春をしていたんじゃないかなと。
風俗業界では俗に「韓国出張」と呼ばれるジャンルがあるのですが、避妊具を装着しない「生」を売りにする場合が多いと聞きます。
エイズや性感染症の危険も当然あるわけですが、ピルを飲んでいなければ、妊娠の危険もあるわけです。

はっこつ・その1
事件を知って、不思議に思いました。
「なんでそんなところに入り込んだの?」
もしかしてと思い、病院名で検索しました。
すると、精神科がメインの病院。
なるほどな、と納得しました。
ただ、行方不明になって、捜索願などを出さなかったのでしょうか?

レンジ
猫を電子レンジで「チン」しちゃったというのは、実は都市伝説なんだそうです。
日本でPL法が施行されることが決まったとき、アメリカに問い合わせたんだそうです。
ところが、アメリカでも、「そういう事実はない」という回答だったそうで。
アメリカだったら本当にありそう、という笑い話だったわけですが、そんな事件が、実際に起きてしまったのがこの話。
まあ、この事件以前にも、オーム真理教が死体を処分するのに業務用マグネトロンを使っていましたし、「想像もできないこと」ではないわけですが。

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座り婆

もともとはポプラビーチ用に書いた話だったんですけど、ちょっと地味目の話であることと、「あなたの場合」の方が怖さ的には上だと思ったので、「座り婆」は「ささいな恐怖」に載せることにしました。
で、この話ですが、民家の玄関先にぽつんと座っている婆さんのくだりは、実際の話です。
もっとも、真夜中に見たことはなく、日中に目撃した場合でも、よく考えると同じような時間にその場所を(私が)通っていますので、誰か(または何か)を待っていただけなのかもしれません。
それでも、そういうふうに座っている婆さんを数回見かけましたし、「まさか今日はいないだろ」と思ったら、今日もいた、なんていうのはなかなか怖いものです。
もちろんそれだけでは怖さが足りないので、どうすればもう少し怖い話にできるだろう?
と思ってまとめたのが本作です。
お気づきの方がいるかどうか、この話は、半村良の「箪笥」をモチーフにしています。

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2006年12月12日 (火)

作風

個々の作品について書くわけじゃないけど、とりあえずカテゴリーは「作品解説」にしてみた。
今、ざっと「ささいな恐怖」の目次を眺めてみたのだけれど、「怪奇幻想譚」に相当するような話はほとんど書いていないようだ。
「キモチイイコト」はアッチ方面と思わせて途中でひっくり返す、いわば叙述トリック的な手法だし、あえて言うなら「私と私がすれ違う」あたりが幻想っぽいか。
起承転結のはっきりした話を好むせいか、不思議な情景を描写しただけの話は、どうも好きにはなれない。
「猫町」なんかは好きなんだけどねえ。

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2006年10月22日 (日)

美女の心霊談義

怖い事件は、まったく何一つ起こりません。
本作の目的は、神代先生が正式に星龍学園の教師になることをはっきりとさせるためだけだからです。
それだったら、ちゃんと怖い事件が起こる話にくっつければよかったのにね。
すみません。
とりあえず今回は、インターバルというか、息抜きというか、そういうことで、ひとつ。
その代わり、次回は怖いめの話にしますから。

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2006年9月11日 (月)

ストーリーのいじくり方

いや、正直言って、とてもじゃないけれど「ストーリーの作り方」なんて言い方できなくて。(笑

ネタが浮かぶと同時にプロットもまとまる話もあるにはありますが、ああでもないこうでもないとこねくり回すことが多いです。
今回は、「少女アリス」を例に。

「少女アリス」の作品解説において、「ずいぶん時間がかかった」と書きました。
これは、エピソードをどうつなげていくかということに悩んでいたりしたのでした。
「少女アリス」において、まず頭に浮かんだのは、「とにかくめちゃくちゃもてる少女」ということでした。
それとほぼ同時に、少女の中の何かが語るセリフ、「たわけた事を。こたびの事は、すべてこの娘が欲した事よ。娘が愉悦を感じておったは、中にいたわらわがもっともわかっておるわ」というのは決めました。
次に決めたのは、ドラマの冒頭、銀座の歩行者天国で黒神由貴と榊真理子がアリスを目撃するシーン。ここでちょっとえぐい目の痴話ゲンカを描写して、読者をつかむ狙い。(笑
あと、車をぶつけて元カレを殺す女。
この部分、当初は壁にもたれてアリスを待っている男性に車で突っ込んでいき、男性もろとも死亡するはずでした。
でも、学校の壁に向かっていくということは車道を横切るのかな? という疑問が生じ、続いて、エアバッグがあるからドライバーは死なないよな、と気づきました。
ので、ああいう風になりました。ちょいグロ。
ラスト、アリスが自殺するのも、当初より決めていました。親が医者だという設定も、ああいう死に方をさせるため。

怪異の正体については、書いた当人も納得していません。ごめん。
なので、アリスがああなったことにも、説得力がないのではないかと思っています。
まあ、ストーリー内で、アリスの中にいたのが弁財天であると言っているのは弁財天自身だけで、黒神由貴も神代冴子も正体不明と言っているのですが。

なんか、こうして書き出してみると、けっこういいかげんですね。反省。

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2006年8月21日 (月)

少女アリス

ずいぶん時間のかかった話です。
プロットは早くからできていたのですが、いかにして「アリス」が異常にもてるようになるか、という部分をうまく描けず、悩みました。何かが取り憑く、ということにしても、ではどこでどうやって?
江ノ島の弁天様が色っぽいので、むりやり弁天様のせいにしました。(笑
異常にもてる人というのは、昔、「MMK(もててもてて困る)」と称されていたそうです。
あまりにも昔の話なので、作品中にも紹介しませんでしたが。

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「怖い話」のメール

第4回ビーケーワン怪談大賞応募作。
今年はネタがなくて、「心霊体験サイト」をリライトしたもので応募しました。もちろん単なる「書き直し」ではなく、ラストを変更しております。
えー、今年も賞は取れませんでしたが、第1次選考とも言える、各選者が候補作とした中に引っかかっていました。

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2006年8月20日 (日)

ムカサリの里

怪談専門誌「幽」怪談大賞に応募した作品。
ここにUPしているということは、とりもなおさず玉砕したということで。

_| ̄|○

致命的だったのは、「怖くない」ということですよねー。
やっぱりラストで「ぞっ」とさせないとなー。
話的には、決して嫌いではないのです。
しかしまあ、ムカサリネタはこの辺にしておいた方がいいだろうな。

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あるひき逃げ事犯

「人生いろいろ」のエピソードを短編に仕立てたもの。
事故現場と犯人の家が離れていることをはっきりさせるため、地名は実際の事件のままにしてあります。
現実の事件では落ちていたのは「耳」などの小さなパーツだったようです。
モーパッサンの「手」を意識して……いません。

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2006年8月19日 (土)

心霊写真入門

心霊写真の中には、見た瞬間、本当にぞっとするものもあります。
ですが、書籍やネットに出ている心霊写真のほとんどは、話にならない「パチモン」や「単なる思いこみ」です。
そういうレベルの似非心霊写真に対して常々不満を感じていまして、多少の種明かしもまじえて、日頃の不満をぶつけてみました。
もちろん、文句だけでは話にならないので、そこはそれ、ホラーっぽい作りにしています。
「自分が死んでいることに気づいていない」というパターンはいくつか書いていますが、この話は、「奇怪なことに当人だけが気づいていない」話。
「おじさん遊ばない?」に続き、裏風俗描写を少し。(笑

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人生いろいろ

新聞記事拾い読み実話シリーズ。
タイトルは小泉さんのセリフから。(笑

ここに載せた記事すべてじゃないけれど、いくつかは、身から出た錆としか言えない話です。
「バカじゃね?」とは言わないにしても、それに近いことは思ってしまいます。
最初のエピソードは2ちゃんねる風に言えばドキュソ丸出しだし。
次のエピソードなんて、家族は泣くに泣けんで。ほんま。文句の持って行きようがないしさあ。
中絶のエピソードも、バカ丸出し。どうして素直に医者に行かなかったんだろう?

この中で、「落とし物」のエピソードは後に独立した短編に仕立てました。

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飛蚊症

「ひぶんしょう」という読みを知らなかったのは、事実なんですよ。
で、もうこれは飛蚊症の症状だけをネタにした話ですね。
小ネタ系、と言ってもいいかもしれません。

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2006年8月18日 (金)

おじさん遊ばない?

裏風俗ホラー。(違

「アイドル生出演の日」と同趣向の、「反魂の術」ネタです。
ただし、語り手は「恐怖の核」を直接体験していません。
買った「立ちんぼ」の娘から聞いた話と、新聞記事だけ。

モデルになっている街は東京の鶯谷です。
語り手が街を歩くときの情景は、私の体験。
そして、冒頭に出ているホテル街の写真は、大阪/谷町9丁目にあるホテル街を撮影したもの。
あ。でも。
私、立ちんぼを買ったことはございませんよ。
ラブホに入って電話して来てもらったことは何度か(ry

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2005年12月17日 (土)

登場人物としての「GIMA」

(実話)と表記してあるものをのぞいて、私GIMAが登場している、あるいは私らしき人物が語り手となっている話がいくつかあります。

ホラーな記念日
おみくじ
隣の男
心霊体験サイト
ホラー小説サイト
ホテルにて
ムカサリ絵馬
届いた手紙
ざくろ坂
ボケ老人とテレビ

これらは、言うまでもなく「キャラクター化されたGIMA」であって、実在の私とは違います。
ホラー小説を書いていて、サイトを持ち、怖いものが好きで、奇妙な物不思議な物をちょくちょく取材に行く。・・・という人物像です。
いやまあ、ほとんど私ですけど。
こういうキャラクターを設定しておくと、ドラマの導入に便利なんですよ。読者が取っつきやすくて。

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2005年11月27日 (日)

番外編3・ワタシ的くろかみ風日常

この話について書いていなかった事に気づいたので、大急ぎでUPいたします。
(テキストそのものは、ずいぶん前に書いていました)

「ワタシ的くろかみ観察メモ」と似た趣向ですが、どちらかといえば榊真理子をメインにした小ネタを並べてみました。

「夢の中で」→話の中にもあるとおり、小泉八雲作「梅津忠兵衛のはなし」からインスパイアされた話ですが、実は夢枕獏氏の「山を生んだ男」が同趣向の話で、ここからの影響の方が大きいです。

「地下鉄にて」→地下鉄のトンネル内で何を見たら一番怖いかな、と考えて書いたのが、これ。実際は駅に到着する直前であっても、けっこう速度が速くて、見えないと思います。

「病は『き』から」→すみません。ギャグのつもりでした。鼻でせせら笑ってください。

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2005年9月24日 (土)

穴神(あながみ)様

「ささいな恐怖」では珍しく、怪物ネタです。
「秘祭」ネタでもありますね。
今回、島がある地域をどこに設定するかで悩み、2ちゃんねるのオカルト板で相談しました。結果決めたのが、瀬戸内海。島が多いし、文中にもあるように平家がらみの寺や神社も多いので、好都合でした。
ご意見を賜った2ちゃんねるの皆様に感謝いたします。

さて。
この話のオチは、穴神様=巨大な生物の消化器官であった、という事なのですが、実はこれ、スターウォーズ・エピソード5に出てきた怪物をヒントにしています。あれのように、怪物そのものは姿を現さないですけれども。
「穴神様」においては怪物の正体には言及していませんが、消化器官が行き止まりになっていたというところから、イソギンチャクのような生物かな、と考えています。
(イソギンチャクがなんで陸上にいるんだいというツッコミは無しの方向で)

トップの画像上の会話は、数十年前の源さんと祖父との会話です。
写真の島と実際の島の描写は微妙に違いますが、夕景がかっこよかったので、使用させていただきました。
ところで島の名前の「狗斗瑠島」は、「くとるじま」と読んでください。
ピンと来ました? そう、ラブクラフトの造語、クトゥルーです。
クトゥルー神話と絡めるつもりはなかったので、あえて読み方は書きませんでした。
作者のお遊びと思ってください。

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2005年9月18日 (日)

真理子街をゆく

もともとは、鬱の傾向がある人物に対し、逆効果だとわかった上で「励まし」の言葉を贈り、結果として死に至らしめるだけの話だったです。それではちとひねりが足らないのと、黒神シリーズがしばらく更新されてなかったので、榊真理子をからめてみました。
恨みを持って死んだ人物が復讐するという、ありがちな怨霊復讐譚になってしまい、少々反省しています。「ささいな恐怖」ではこういう単純な話は避けたかったのですが。
黒神シリーズでちょっとずつ小出しにしていた「裏設定」として、榊真理子にも何やら「能力」がある、という風にしていました。畜生衣にちょっとそれらしい事を言わせてみたり、夢の中で黒神由貴の手助けをさせてみたり。
この話で、ついにはっきりとさせました。
黒神シリーズだから、やはり黒神由貴を出さないわけには行かないだろうと思い、蛇足と承知の上で、エピローグを添えました。
さて、これからどうしましょう。
普通の女子高校生の立場から話を語る「語り手」として設定したので、あまりすごい力は身につけて欲しくないですよね。そっちは黒神由貴と神代先生にまかせて。
ちょっと「見える」程度にするのがいいでしょうね。

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2005年9月 7日 (水)

ハイキングで幽霊談義

ネタそのものはよくあるパターンです。
それよりもむしろ、怪異にいたる会話部分に重点を置いています。
というのは、ネット上での表記で「地縛霊」を「自縛霊」と表記しているのがあまりにも多くて、ひとつからかってやろうと。
ネットにしろ本にしろ、「自縛霊」と表記しているものがあったら、それは話にならないレベルのものです。読む必要はありません。

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2005年9月 5日 (月)

ムカサリ絵馬について話す

これを書いた経緯はすでに説明していますが、これといったネタがなかったため、とりあえずすぐにかけそうなネタで書いてみたのが、これです。実際には、私自身はこういうムカサリ絵馬を目撃してはいません。
一応小説的な工夫として、2人の人物の会話だけで構成しました。

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2005年9月 4日 (日)

参考資料

「ささいな恐怖」は短い話ばかりですが、話によってはけっこうあれこれと資料を必要とした物もあります。
正確には、資料というか、「事実はどうなっているのか」という事です。
以下、思いつくままに書いてみます。
「ホラーな小話」内の「ナースの懺悔」において、現在も手術に際しては剃毛しているのだろうかという疑問が生じました。そこで、ネット上の知り合いである現役ナースの方に訊いてみました。
安全カミソリで剃る病院が多いそうですが、ま、散髪屋さんで使うようなカミソリでやるところもあるだろうと勝手に決めて。(笑
「おみくじ」壁紙のための資料ですけど。近所の神社に行って、引いてきました。
「キモチイイコト」ホテルの室内写真を探して、ラブホを検索しました。
あまり行った事ないので、(全く行った事ないとはもうしませんが)部屋の選択には苦労しましたが、いかにもという部屋をチョイスしてみました。
「母の手の感触」実は出産経験がないので、出産時の状況や出産後に新生児を抱く状況を知る必要が生じました。で、出産体験記を数冊買ったほか、ネット上で親しくさせていただいている方に、具体的な事をうかがいました。
「ボケ老人とテレビ」テレビのフィーダとコンセントが、電気に詳しくない人にはわかりづらいだろうと思い、パーツを買ってきてデジカメで撮影しました。
「日々の暮らし」街角風景写真は、すべて自分で撮影したもの。商店街や住宅街をうろうろしながら、「あのマンションなら飛び降りやすそう」などと、住民に聞かれたらはり倒されそうな事を考えつつ。

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2005年8月29日 (月)

黒神由貴は正義の味方か

まあ一応ヒロインだし、災厄をまき散らす存在に対して敵対することが多いから、正義の味方と言えば言えるかも知れません。
ただ、作者としては、と言うか私は、いわゆる正義の味方ってあまり好きではないんですよね。
つい、「あんた、何を持ってそこまで自分が正しいと言い切れるの?」
と言いたくなってしまいます。
いくつか、作品内の黒神由貴の行動を見てみましょう。

初めて黒神由貴が登場する「魔女の人形」において、黒神由貴は自分に対する呪いが相手に返っていくのを承知していながら、そのまま呪いを実行させます。
明らかに相手が死ぬのをわかった上での行動です。
「地獄の業火、浄めの火」では、4人のガキを殺したもっちゃんにその事実を確認しただけで、そのまま帰ります。黒神由貴にとって、どういう事があったのかがわかれば、それでよかったわけです。
話の中で神代先生が「あんなガキがどうなろうと知ったこっちゃない」「自業自得」と言っていますが、おそらくは黒神由貴も同じ事を考えていたと思われます。

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2005年8月25日 (木)

さっき、自宅で(実話)

私の勘違いと言われれば、それまで。
ガサガサという音も、風か何かのせいだったのかも。
でも、「あれっ」と思った一瞬後に、怖くなったのも確か。

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2005年8月24日 (水)

今日、地下鉄の駅で(実話)

日本橋の電気街で買い物した帰り、実際に私が体験した話。
「おー、電車来た来た」と思っていたら、それと平行して、風船がフワフワと。
合理的に考えると、前の駅で子供が風船を手放してしまい、電車がピストンのように空気を押して、風船が次駅の日本橋まで運ばれてきたのかなあ、と。
それにしても、奇妙な経験なのは間違いありません。

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2005年8月23日 (火)

番外編2・オリジナルキャラ&作者に30の質問

番外編・ワタシ的くろかみ観察メモよりももう少し詳しいキャラクター紹介をしたいなと思っていたところに、ちょうど手頃な「……の質問」を見つけたので、使用させてもらう事にしました。
前回は神代先生の説明がありませんでしたし。
というわけで、榊真理子と神代冴子について回答。
キャラクターが語るという事で、楽しく書く事ができました。
嗜好や3サイズも判明。(笑
キャラクターに対する作者の思いも答えられるようになっているので、作者の立場としても楽しかったですね。
なんで黒神由貴は回答していないんだ?
と思われた方もいるかも知れません。
黒神由貴はあまりこういう質問には答えない、シャイなタイプであると思っていただければ。(笑

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2005年8月22日 (月)

日々の暮らし

誰でも、普通に暮らしていても、気持ち悪い事を目撃する事はあります。
そういう事を、ある主婦の目を通して描写して話が進みます。
実際に直接目撃したら洒落にならんなあという事ばかり。
そして、主婦が帰宅すると……

ここは、日常の風景(実話)と同様に、
「あんたが一番えぐいことしとるやんけっ!」と突っ込んで下さい。(笑

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2005年8月21日 (日)

帰ってきました

間違い電話2題(実話)から生まれた話。
どうして「帰ってきました」という間違い電話がかかったのかな? というところから妄想を広げて。(笑
マンションに床下収納スペースがあるのかどうか知らないのですが、1階だったらあり得るかな、と。
もう少しカナガワくんが精神的にまいっているように描写した方が良かったような気もします。
死者の帰還テーマで言えば、和美さんが腐乱状態で玄関に立っている方が恐怖度は高いんでしょうね。
その方が良かったかなあ。

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2005年8月20日 (土)

冥婚

「ムカサリ絵馬」に続く話です。
黒神由貴シリーズに分類していますが、冒頭からずっと、3人称形式で話が進み、榊真理子も黒神由貴も出ません。
ドラマがかなり進んでから、「でん姉さん」なる人物が登場します。(最初は登場人物の話題として)
さて、「でん姉さん」とは誰なのでしょうか。

・・・というわけで(どういうわけだ)、黒神由貴は登場しませんが、この話は黒神由貴シリーズに分類いたしました。

画像で載せた「外法絵馬」ですが、あれ、けっこう手間がかかっているんですよね。
画材屋で和紙を買ってきて、赤い絵の具で天台宗の念仏(だったかな。忘れた)を指で書き、近くの高架下のスペースで燃やしながらデジカメで撮影。

その他に、こまごまとした事について。
話に出てくる山形の地酒は、ある質問サイトで意見をうかがって決めました。最後の方で出る「無濾過原酒」も、そう。
食用菊「もってのほか」も実在します。あんまり美味しいんでこういう名が付いたとか。
山形の方言についても山形のサイトの方に質問してみたのですが、表現しにくそうなので、「ほだな」だけにしました。
背景画像は、「ムカサリ絵馬」に使用した画像を加工しています。少しずつ変化させているのですが、気がつかれましたでしょうか?

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2005年8月19日 (金)

私と私がすれ違う

この話、実はあるホラー短編からインスパイアされて書いた物です。
リメイク、と言ってもいいか。
わかる人、いるかな?
アンブローズ・ビアス作、「アウルクリーク橋の出来事」です。
要するに、死の瞬間を引き延ばして描写しているのですね。
最後に、語り手の自殺に巻き込まれて死んだカップルは、語り手をいたぶったカップルのつもりです。
そうでないと、語り手が浮かばれんでしょう。

http://beyoung.blog68.fc2.com/tb.php/265-1f5ae8ae

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2005年8月18日 (木)

ざくろ坂

福山雅治の「さくら坂」はご存じだと思いますが、あの歌が流行っていた頃に、この話を思いつきました。
「さくら坂」のしゃれで「ざくろ坂」。
「さくら坂」がロマンティックないい曲なので、何かグロい話に出来ないかな、と思って書いたのがこれです。
「ざくろ」ですから、話に出る幽霊の描写はすでに決めていました。
あとは、どういう風に話を進めるか。
結局、他にもいくつかあるように、私GIMAが出会った怪異という風にしました。
この話を書くため、実際に天王寺七坂を歩きました。なかなか風情があってよかったです。

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2005年8月17日 (水)

ボケ老人とテレビ

私が十二指腸潰瘍で入院したのは本当の話。
痔をわずらったおっさんやぼけたじいさんと同室になったのも本当。
今回は、要するに私の妄想です。こうしていたら、どうなっていただろうか、という。
・・・やっぱり、じいさんはショックで死んでいたと思うなあ。

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2005年8月16日 (火)

凶走鬼

車ネタで一発書きたいなーと思っていまして。
実話怪談や都市伝説でも、道路上で目撃する怪奇談はよく聞きますよね。
話の中に登場する「赤橋」というのは、私がバイクで峠を攻めまくっていた頃によく走っていた、大阪-奈良間にある阪奈道路にある橋をモデルにしています。実際、ここでもいろいろと目撃談があるようです。

で、この話では神代先生の趣味の一つが判明します。
かなりの走り屋。愛車はホンダのスポーツカーS2000。
この話で、とうとう神代先生はいい人になってしまいました。
もう少し謎の人にしておきたかったんですけど。

そして今回、ついに榊真理子のクラスメートが犠牲になりました。
直前に教室内で軽いギャグまじりの会話を交わしているだけに、悲しみもひとしお。
パーキングエリアで幽霊となって再登場する時、グロ風味を効かせました。
ちなみに、このクラスメート(マチャミ)のモデルは、元モー娘。の加護亜依です。
こんな事を書くと、加護亜依ファンからカミソリが送られるかな。ふふ。

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2005年8月15日 (月)

芸能無惨簿(実話)

ネットや新聞で知った事件シリーズ。今回は芸能界から。
これを書くきっかけになったのは、やはり最後の香月弘美の事故を知ったからでしょうね。
これを書くために、事件の時系列を新しい物から並べました。
ところで、「ささいな恐怖」の目次ページに付けたアクセス解析を見ていると、この話から目次ページに来る人が異常に多い事に気づきました。
そこで「芸能無惨簿」にもアクセス解析を付けてみたところ、ほとんどが検索によって来られている事がわかりました。
検索ワードでもっとも多いのは里中まりあ。次点で香月弘美と桃井望がトントンと言ったところでしょうか。
言うまでもない事ですが、芸能界で悲惨な亡くなり方をしたのは女性だけではありません。が、男性芸能人にはさして興味がなかったもので、割愛しました。

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2005年8月14日 (日)

地獄の業火、浄めの火

ある日、「畜生衣」という言葉を思いつきました。なかなかおどろおどろしい言葉です。
さて、これはいったいなんなんだろう?
物なのか、人なのか、・・・怪物なのか?
なんとかしてこの言葉を使いたくて、話をひねり出しました。
結果として、なかなかバラエティーに富んだ話になったように思います。
監察医の女医さん、またも登場。セリフも多いです。
ラスト近くでは神代先生が登場。
神代先生の言葉で事件の正体が「畜生衣」であるとわかるわけですが、いささか説明的に過ぎたかな、と思っています。
同時に、神代先生の素性も判明。

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2005年8月13日 (土)

ムカサリ絵馬その2

ムカサリ絵馬についてつい熱が入り、作品解説の方まで書き切れませんでした。
そこでパート2。
「ムカサリ絵馬」は3つのパートに分かれています。
まずムカサリ絵馬と若松寺の説明部分。
次にムカサリ絵馬に相対した「私」の「妄想」部分。
そして、「私」が奇妙なムカサリ絵馬を見つける最後の部分。
この最後の部分で「私」が見たムカサリ絵馬が、続く「冥婚」の伏線になっています。
「遊女無惨絵縁起」と同じように、「冥婚」へのリンクを付けました。

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2005年8月12日 (金)

ムカサリ絵馬

ムカサリ絵馬の存在を知ったのは、フジテレビの情報バラエティー番組「奇跡体験! アンビリバボー!」で紹介されていたのを見た時でした。
その絵の異様さに圧倒され、肝心の、「それはどこにあるのか」という事を聞き漏らしてしまいました。
痛恨のミスです。
ずっと気にはかかっていたのですが、それの名前すら失念してしまい、検索する事もできませんでした。
ところが、ある2冊の本を眼にした時、それが再び私の前に姿を現しました。
その2冊。
「うわさの神仏」加門七海著
「日本魔界案内」小松和彦著
どちらも、まじめに書かれた良著です。
昨今悪評紛々の「YまぐちBんたろう」なる人物が書く腐れ本とは比較になりません。
この2冊によって、私は「冥婚」と「ムカサリ絵馬」の詳細を知るに至りました。

作品内にも書きましたが、「ムカサリ絵馬」を見るため、まず山形県/天童市に出かけました。
ムカサリ絵馬が大量に奉納されている若松寺へ行き、詳しく話を伺いました。
初めて実物を眼にした時の衝撃は今でもまざまざと思い出されます。

別の日に、今度は青森の津軽地方に出かけました。
こちらは恐山と川倉地蔵尊を取材するためです。

どちらも、充実した取材ができました。
蛇足ながら、「日本魔界案内」では「むさかり絵馬」と誤記されていて、現地に行って初めて間違いに気づきました。こういう事もあるので、現地取材は重要です。

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2005年8月10日 (水)

臨時教師・神代冴子

さて。
いよいよ満を持して神代先生登場です。
冒頭の担任に対するクラスメートたちのおしゃべりは、軽いギャグです。さらっと流してください。
今の女子高校生って、もっとすごい事話しているんでしょうね。
神代先生はいきなり榊真理子を呼び出して、「塩の家」事件に関して、執拗に質問します。
なぜなのか。
なにを探ろうとしているのか。

・・・とまあ、敵か味方かわからない登場のさせ方をしてみました。
廊下を去っていく神代先生に向けて式神(でしょうか?)を放つ黒神由貴。
それを独鈷杵の一閃で払いのける神代先生。
実力伯仲を表現したつもりなのですが、はてさて。

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2005年8月 9日 (火)

間違い電話2題(実話)

単純に間違いというにはちょっと風変わりな話二つ。もちろんどちらも実話。
最初は中学時代からの友人の体験談。「帰ってきました」という言い方が奇妙で、それから想像の羽を広げたのが「帰ってきました」です。
もう一つの私の体験談は、さすがに最近は減りましたが、それでも忘れた頃にかかってきます。
電話番号というのは、前に使っていたのがどんな人かわからないので、気味が悪いと言えば言えます。

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2005年8月 8日 (月)

日常の風景(実話)

新聞記事拾い読み(実話)と同系統の話。
そういつもいつも奇妙な事件が起きるわけではありませんが、新聞をマメに読んでいると、ネタがたまります。
タイトルに関して一言申しますと、ここはぜひ「どこが日常じゃいっ!」と突っ込んでください。(笑

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2005年8月 7日 (日)

番外編・ワタシ的くろかみ観察メモ

「黒神由貴」シリーズもけっこう話がたまってきて、そろそろ登場人物のデータを載せたいと考えるようになったものの「登場人物紹介」というのを作るのもちょっと違うなという気分だったので、こんな話を書いてみました。ここで、「書かなかった話」にちらっと書いた、人数が合わない話を使用しました。
紹介したかったのは、黒神由貴と榊真理子の風貌やスリーサイズ(ぅぉぃ などの他、黒神由貴が「怪異」に遭遇した時の表情の変化を榊真理子に語らせました。
本編には書きませんでしたが、榊真理子はモー娘。の飯田圭織を多少イメージしています。

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2005年8月 6日 (土)

彼女の死に関する2、3のことがら

「臨時教師・神代冴子」を書く前に、神代冴子の人物像を紹介するための話を書くことにしました。正確に言えば、神代冴子の能力の紹介、ということになりましょうか。
話の中で、神代冴子は「独鈷杵」という道具を使用します。これによって、神代冴子が仏教──真言密教に関係する人間であるということが、わかる人にはわかるようになっています。
ストーリーそのものは単純な怨霊復讐譚ですが、「髪の毛」を小道具に、時空を逆転させてみました。
話は前編・中編・後編構成になっていて、中編部分に「笑い声」(泣き声のようにも聞こえますが、笑い声です)を入れているので、夜中に読むとちょっと怖いです。ご注意ください。

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2005年8月 5日 (金)

鑑識課職員のはなし

エピソードとして語られる西村寿行の話は事実です。
そこで、「では、屠殺場と書いても問題ない話は可能だろうか?」と考えて書き上げたのが本作です。
直接描写はありませんが、「ささいな恐怖」ではあまり見かけないカニバリズムネタです。

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2005年8月 4日 (木)

さとこちゃんのはなし

お客様が掲示板に書き込んでくれた怖い話をベースに書きました。
「さとこちゃん」を、いかに気味悪い存在に書くかがなかなか難しかったです。
結局「さとこちゃん」とはなんだったのでしょうか?

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2005年8月 3日 (水)

新聞記事拾い読み(実話)

タイトル通り、新聞で見つけた、ホラーチックな出来事です。
単なる通り魔殺人などにはあまり興味がありません。
なぜそういう事が起きたのか、(またはなぜそんな方法を選んだのか)ちょっと理解に苦しむような出来事があれば、ファイルします。
いくつ固まれば、こういう風にまとめてUPします。
ネタに困って、執筆中の話も書き上がるのにもう少し時間がかかる、しかしそろそろ「ささいな恐怖」を更新したい、という場合、今回のような話をUPしています。早い話がネタ切れ対策です。

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2005年8月 2日 (火)

キモチイイコト

推理小説で、「ミスリーディング」というのがあります。
作者が読者に対し、誤った認識をさせる手法です。
語り手が犯人であった、というのもその一つだと思います。

さて、ホラーではありますが、本作もミスリーディングに挑戦してみました。
女性の甘いささやき(のように受け取れる)に続き、ラブホテルの室内の写真。
ところが、その後の刑事らしい男性の話を読んでいくと・・・
血まみれのベッドの写真は、私作。
「え? なんかこれ、やらしい話とちゃうん?」
と思わせておいて、ひっくり返す。
自分的には、比較的好きな話です。
ここまでぶっ飛んだ