2006年11月30日 (木)

おいかけて(時計7)

彼女の母親と、彼女を見る部分に絞りましたか。
とりあえず、奇譚としては成り立っていますね。
しかしながら、「超」怖い話のエピソードとしては弱すぎますよね。今となっては。
身に覚えのない腕時計の破壊や、処分したはずの時計の出現など、細かい不可思議な出来事の数々の積み重ねで不思議譚を構成していた本編(元話)ですが、それであっても、「不思議な話だねー」ですまされていた程度。
(自主トレ6のような例もあるにしろ)
なので、新書版から文庫版になったときに数編がカットされたように、「今となっては怖くない」として、カットされるんじゃないでしょうか。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20061128204239

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2006年11月21日 (火)

残されたもの(時計(6))

コメントされているお二人が、実に的確な評を述べていらっしゃるので、今さら私が書くことはないような気がする。
まずひと言、「おみごと」と称えよう。不思議系にしかならないと思っていたこの話を、怖い系にした手腕は大したものだと思う。
捨てたはずの時計が手元にあるからといって、何が怖いんだと思っていたが、「また戻ってくるのが怖くて捨てられない」というのは、当然ありだな。気持ちはわかる。
ここまで来るとさらに気になるのは、現在の「元カノ」の状況だろう。
死んでいたら怖いし(死霊)、今もまだ東沢氏を想い続けていたら(生き霊)、それはそれで、怖い。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20061120070234

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2006年11月17日 (金)

おくりもの(時計(5))

一読、「おおっ」と声を上げました。
これはまた、思い切ってばっさりとやったなあと。
この話、時計破損から始まって、彼女と別れ、彼女の母親が夢に出、離れた街で彼女の姿を幻視し、捨てたはずの時計が戻っているという、これだけのことを書かねばならないと思っていたので、短くするのは不可能だと思っていました。
捨てた時計が戻っている部分に絞ったわけですね。
これはこれで、ありでしょうね。課題となった話は、不思議感はあるけれど、怪異の焦点が今ひとつつかみにくい話ではあったし。
ただ、いくつかあった怪異をばっさりカットした分、冗長な部分が増えたようにも思います。
そして、怪異が怪異であると読者に思わせるための描写に欠けるような気がします。絶対にここにあるはずがないと納得させるだけの説得力が。
この場合、「あとで誰かが拾ってきて入れたんじゃないの」と言われれば、反論できないと思います。海に捨てたのなら話は変わってきますけどね。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20061116155948

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2006年11月13日 (月)

時計(4)

ひとつおわび。
これまでの三つで、彼女との別れのシーンが説明不足だとかぶっきらぼうすぎるというように書いたけど、元話を久々に読んでみたら、そっちはもっと素っ気なかった。
ごめん。

さて、またも新たな事実が。
東沢氏は文筆業だったのですか。

今までも書いたように、この話は恐怖というよりも不思議的というか、叙情感に重点を置いた話のように思えるが、にしても、ラスト近くで唐突に「竹藪に捨てたはず」とか書かれても、読者はとまどう。

>(……そうか。わかったよ)
>彼は、箱を手にしたまま天を仰いだ。

などと、ひとりで納得されてもね。
これでは、この話の持つ「不思議感」さえも消えてしまう。
ものすごく裏読み&好意的に解釈して、彼女はああいったものの、実は東沢氏に未練たらたらで、その思いが街中での「ドッペルゲンガー」であったり、捨てたはずの時計が戻ることになったりしたということでしょうか?

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20061111204121

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2006年11月 5日 (日)

時計(3)

語り手の現在が出来事の20年後というのは、初めて出たことですね。
個人的にはもう少し近い過去、多くて10年ぐらいと思っていました。

今さらですが、出来事の時系列は、

時計破損
 ↓
別れ
 ↓
時計廃棄
 ↓
病中の母親幻視
 ↓
街中で恋人目撃
 ↓
数年後、時計出る
 ↓
現在

と、なっているわけですね。
この中で、時計の破損と別れが間をおかずに起きていたと思いませんでした。
(いえ、私がそう思っていなかっただけで)
長さはそう変わっていない割にすっきりとしましたが、恋人との別れの部分が「浮いて」いるというか、妙にギクシャクした印象を受けます。
この話は突出して恐怖感をあおるような出来事は起こらないので、できごとのどれかに重きを置くのではなく、フラットに描くほうがいいのかもしれません。
その場合、「盛り上がり」に欠けるという批判もありえるわけで、むずかしいところです。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20061105162628

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2006年10月28日 (土)

時計(2)

話全体の印象は(1)よりはウェッティな感じを受ける。
しかし、(1)に増して文章のぶつ切り感、体言止めの多用が目につき、読んでいて妙にイライラしてくる。
あくまでも個人的好みだけど。

話の冒頭と締めに出てくる「小箱」。中に入っているのが時計であるのは自明なんだけど、そのことを明記していない。
なぜだろう。
別に隠したからと言って、特別な効果が生じるとは思えない。
「何を出し惜しんでいるんだろう」と思うだけ。

病気中に見る恋人の母親。
「お義母さん」はおかしいでしょう。結婚していたわけじゃないんだから。
「お母さん」でも変だぞ。

気になるのが、三つ目の段落の、この部分。

>数日後の深夜。
>東沢氏は壊れていた時計の事を思い出す。
>彼女との、長い電話の最中。
>内容は、別れ話。

正直、理解不能。
彼女と別れたことを描写したいのなら、もう少し書きようがあると思うのだが。

この「時計」という話は、そもそも元の話が、怖い部分のピントをどこに合わせるかわかりづらい話なので、かなりむずかしいとは思う。
捨てた時計が戻ってくることなのか。
死んだはずの恋人の母親の夢を見ることなのか。
遠くにいるはずの恋人の姿を見ることなのか。

今回のこの話、もし「超-1」だったら、確実に×を付けます。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20061027204913

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2006年10月22日 (日)

時計(1)

先日の加藤氏のブログにおいて、「1行40字として1行半以上に及んで句点「。」が入らない文章は長いのだ、という自覚は持った方がいいと思う。」という一文があった。
それに従ったのだろうか。
もともとウエットな話であるにもかかわらず、短いセンテンスの連続と体言止めの多用のせいか、ぶっきらぼうな印象を受ける部分がある。(説明不足という意味ではない)
センテンス単位ではぶっきらぼうな印象なのに、全体を通して読むと、妙にくどい。
文章と話の内容が乖離しているように思えてしまう。
短いセンテンスの文章を立て続けに並べる場合、その目的は「リズム感」あるいは「テンポ」ではないだろうか。
この話で言えば、病み上がりの頃に街中で恋人の姿を目撃したくだり、あそこなら短いセンテンスでトントントンと攻めてもいいように思うが、他の部分では、それほど効果的ではないような気がする。

勁文社版「超」怖い話に収録の元話と違うのは、古い荷物の中から泥にまみれた時計が見つかるのと、話者が夢の中で恋人の母親に会ったとき、すでに母親は亡くなっていたのを思い出すこと、恋人の姿を自宅近くで目撃したとき、恋人は札幌で病に伏せていたこと、が入れ替わっている点。
このせいだろうか、元話を読んだときには不思議な印象しかなかったのが、本作では、恋人もなくなっているかのような印象を受けて、ドキッとした。(恋人が亡くなっている説明は、元話にも本作にもない。私がそう思ってしまっただけ)

あ、そうだ。もうひとつ疑問。私が何か読み違えているのだろうか。

>〈わたし、ここを離れることも、あなたについていくことも、できないの〉

あなたについていくこと=ここを離れること、ではないのだろうか。ふたつの選択肢とは思いにくいのだが。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20061020182029

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2006年9月28日 (木)

ガスとビニール(8)

話の流れはスタンダード。
ほぼ時系列順に描かれている。
これまでの話と違うのは、語り手を含めて降霊会に参加したメンバーの行動を、かなり悪く表現している点。
飽きた。
疲れた。
あげくの果てに、キレて暴言を浴びせる。
読者をして、「おいおい、どうなっても知らねーぞ」と思わせるに十分なDQNっぷり。
最近の「超」怖い話ではちょくちょく見かける「罰当たり系」に近くなっているが、この系統の話の場合、読者は「身から出た錆」と思うことが多いので、恐怖というよりも、むしろ語り手たちの災厄によって「溜飲が下がる」のではないか。
そう考えると、この話ではそんなに強く語り手たちのDQNっぷりを描かなくてもいいのではないかと。
ちょっとしたいたずら心が、とんでもない事態を引き起こしてしまった、という方が、事態の深刻度は増すように思う。

この話も「ビニール」としか書かれていない。

>ビニールの大きさは一メートル四方。

ここまで書くなら、「ビニール袋」なのか「ビニールシート」なのかぐらい書いてもよさそうなもんだけど。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060928034226

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ガスとビニール(7)

まず語り手の周囲で事故が連続していることを提示。
続いて、以前語り手たちが行った「あること」の説明。
ここで、読者は「ははーん」と、事故の原因を察する。
そしてもう一度事故の説明。今度は詳細に。
ここで、事故と降霊が無関係ではないとだめ押しされる。
とどめは、ラストのガス栓。これは、どの話も変更されていないようで。

まず災厄が起こっていることを提示するのは、「なぜこうなった?」という興味を引き出す手法としては、十分ありだと思う。
ただ、逆に言えば最初に「報いとして何が起こるのか」ということがわかっているため、災厄がどこまでエスカレートするのかという怖さはなくなる。
この作品の場合は、事故の連鎖の恐怖よりも、事故を引き起こしている霊の怨念の強さに重点を置いている。ずしんと来る怖さという点では、こちらの方が上かと思う。

自主トレの場合、発表順=執筆順ではないので、ここで細かいことを指摘しても詮ないのだけど、事故描写部分では、やはり「ビニール」と言うだけでは不親切だと思うなあ。説明不足のそしりは免れないと思う。
「読んでれば、だいたい察しは付くだろ」と考えているわけではないだろうけど。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060925083359

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2006年9月20日 (水)

死因(2)(ガスとビニール(6))

「ほほう」と思いました。
話を聞いているところから始まりましたか。
いや、他もそういう始まり方だけど、詳しい描写がされていて。

こういう書き方をすると、「わかっていたような言い方をするな」と言われてしまいそうなんですが、ガスやビニールを伏線として隠しておくのなら、そもそも降霊した死者の死因を隠しておいて、その後の事故原因にはガスやビニール袋が絡んでいることを詳しく描写した方がいいんじゃないかなあ、と思っていました。
どうも、みんなガスやビニールがらみの災厄に襲われている。そう言えば、あの降霊した死者の死に方は……という風に、体験者と同様の流れで読者に気づかせた方が効果的なのではないかなあ、と。
でも、ここはインスパイ屋する場ではないしな、と思って。
ラストの方で、畳に蝋燭のあとがある描写があります。
この部屋で降霊したんだ。

あ、それと、これは今回の課題通じての印象ですが、どの作品も、わりと体言止めが多いんですね。
単純な好き嫌いなんですが、私、体言止めは妙に鼻について、どうもね。
そのせいで、星新一の諸作も、熱烈に好きとは言えなくてね。
すみません、これは蛇足です。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060920001829

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2006年9月18日 (月)

ガスとビニール(5)

ぐっと短くなった作品。
こうなったものを読むと、あらためてこの話は濃厚な描写が必要な話であることがよくわかる。
降霊された霊の強い恨み、
その霊が、なかなか帰ろうとしない、
その後に起こる連続事故、
少なくともこれらは重点的に描写しないと、読者に対して「この話の怖さ」は伝わらないのではなかろうか。
本作では、単なるあらすじでしかない。

あと、ラストでガス栓が開く部分で、「何故か」は不要だろう。
語り手も読者も、原因はすでにわかっているのだから。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060917193801

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2006年9月16日 (土)

死因(ガスとビニール(4))

弩怖ライズ・パート2。(言わんというのに)
ほとんど違わないようだけど、細部が微妙に異なる。
前述のバイクの怪我とか、ラストのセリフ。
こちらは、「……ほら、ガスと、ビニールだよ」となっている。
聞き手に対して、確認を求めているような「ほら」が付いているのが違う。
あと、3も4も語り手が憔悴していて、(それはわかるけど)喫煙量が多く、喉を患っていると思わせる描写がある。
これはなぜだろう?
単に語り手が憔悴していることを表現したかっただけ?

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060915170240

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死因(ガスとビニール(3))

思うに、この「ガスとビニール」というお話は、ときほぐして書けば、いくらでも長くできる。これを弩怖ライズと言う。(言わん言わん)
好事家が集まって降霊会を実行するまで。
降霊会の詳細。(実行するバカがいるとまずいので、詳細を省くのは大正解)
降霊会後、それぞれに起きる災厄の詳細。
語り手の現在。
長くはできるけど、「超」怖い話としては、「長すぎる」と言われてしまうだろうな。個人的には、そういう部分をネチネチと描写する方が好きなんですけどね。
バイク事故の怪我の様子は、こちらの方がわかりやすいかな。
ラストの部分、語り手が言う「ガスとビニールだよ」というのが、ちとわかりづらくて。
ガスは風呂のガス栓だろうけど、ビニールは?
すべてのことがガスとビニールに関わっているという意味でそういうセリフになったのか。
この場合、(これもガスがらみだ)という意味で、「ガスだよ」という方がいいような。読み違えているのかな。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060915170150

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2006年9月11日 (月)

ガスとビニール(2)

(1)とほぼ同様。ダイジェスト版の感は否めない。
そして、これも(1)と同様、「袋」という点は、あとあとに回されている。
「袋」という部分を伏線にしろという課題でもあったのかしらん?

締めの一文が、(1)と多少異なる。
「流れてくる、ガスの臭い」
こちらの方が、恐怖度は高いですね。切迫しているし。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060911021907

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ガスとビニール(1)

元の話を知っている人間からすると、ダイジェストの印象が強い。
時系列を変えているわけではないけれど、なんて言うんだろう、途中まで、ストーリーを貫く「ある部分」を隠蔽して書かれている。
それは、ビニール。
正確には、ビニール袋。
降霊実験した者が次々と災厄に見舞われるが、それらすべてに「ガス」か「ビニール」がからんでいた、と。
まあ、ガスはだいたい想像がつくわな。
問題はビニール。
災厄事例を書いていった後、降霊した死者が、「ビニール袋をかぶり、ガス自殺した」と紹介される。
これ以前の文章では、「ビニール袋」とは書かれていない。
これ、ここまで読んできて、「あ、そういうことだったのか!」と読者は思うだろうか?
むしろ「袋なら袋と、ちゃんと書けよ」と思わないだろうか。
ビニールと言ったって、パイプもあればボールもテープもある。
バイク事故の場合、何が飛んできて視界をふさいだのかわからないし、自転車のくだりなんて、ビニール袋で厳重に梱包されていたことがはっきりしないと、異常性が伝わらないと思うのだが。
ここを隠していたところで、「伏線」にはなり得ないと思うのだが、どうだろう。
この話の「キモ」は、降霊した霊を帰した後の事件だと思う。したがって、その部分を詳細に書く方がいいかと思うのだが、これは今後に期待。

元の話と違うのは、「カチッ」という音がして、確認すると風呂のガス栓が開いていた、という部分。住民であれば、音でおおむね何の音か判断はつくだろうけれど、わざわざ確認しに行くのがいい。言外に、怖がっているのがわかるので。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060911013426

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自主トレ第3回

先日、自主トレのブログが更新されていて、「さてさて♪」と見に行くと、第4回となっていて、「次は3回のはずじゃ?」と思っていたら、修正されていた。
フライングだったのかな?

突っ込むつもりはないけれど、ミスがもう一つ。
今回の「ガスとビニール」は勁文社版第一巻ではありません。
続「超」怖い話なので、第2巻のはず。
「ガスとビニール」は、けっこう怖めの話ですよね。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060911013037

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2006年9月 5日 (火)

課題

以前にも少し書いたけれど、課題になっている話は、どちらも大して怖い話ではない。
というか、「超」怖い話の中ではかなり印象の薄い話と言っていいかと思う。
そういう話をあえて課題にし、いろいろな書き方をトライさせるというのは、トレーニングとしては有効なのだろうな。
でも、次ぐらいはかなり怖いめの話を課題にしてほしいなあ。
「怖い」描写の練習も必要じゃないのかな。だめ?
いや、正直言うと、不思議系の話は食傷気味で。

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痣(幽体離脱接近遭遇(8))

(6)とほとんど同じであるが、
「さっきのあれだな」
というセリフが入っている点が違う。
なので、(6)のような不自然さはなくなったけれど、そもそも冒頭で痣を見せ合っている描写を持ってくる手法、そんなに効果的なんだろうか。このパターンがやたら多いけれど。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060905144949

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ニアミス(幽体離脱接近遭遇(7))

時系列を入れかえるでもなく、比較的ストレートに書かれている。
幽体離脱を行う時の「テク」が描写されているのが、目新しい。
特に「オチ」や「キモ」を強調せず、話の持つ不思議感を読ませる手法と見た。
悪くはない。
悪くはないが、読者の印象に残るかと聞かれれば、疑問。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060903134930

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2006年8月31日 (木)

幽体離脱接近遭遇(6)

これまでの中で、もっとも「んー?」と首をかしげた。
冒頭の、

>お互いにTシャツの右袖をめくり上げ、頷きあっている。

これは、痣がついたことに対して、「やっぱりなー」という意味で頷きあっていると?
なんか変だよね。
省略、または説明不足的な部分が多く、不思議譚としても疑問を感じる。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060831002253

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2006年8月29日 (火)

幽体離脱接近遭遇(5)

時系列を変えてはいるが、読者をとまどわせるというよりも、あとあとの描写のためにこうしました感が強い。(悪いと言っているんじゃないですよ。念のため)
幽体離脱中の描写がていねいに書かれているが、冗長さは感じない。
それよりも本作で目を引くのは、同じ能力を持つ池田くんとの遭遇場面と、リアルワールドにおける池田くんとの会話が詳細に書かれていること。
「あれ、元々そんなに親しい間柄じゃなかったんだ」
と、読者は思う。
そして、この話のキモ。
どういじっても「ギャグっぽい不思議譚」にしかならないと思っていた。
なるほど、こういう料理法もあったかと感心。
幽体離脱中には軽く触れるか触れないか程度の接触だったのに、リアルワールドではものすごい痣になっていた。
では、もっと激しくぶつかっていたら?
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060829170745

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2006年8月28日 (月)

幽体離脱接近遭遇(4)

時系列のパターンは(3)と同様。
ただし、こちらはその他に情景描写がいくつか加えられている。
その代わり、と言ってはなんだが、幽体離脱によって街中を散歩する習慣ができた経緯については、すっぱりと省略されている。
さまよっている間の情景描写はくどいようにも思えるが、上記のために書かざるを得ない、というところだろうか?
もうひとつ、酔っぱらったサラリーマンの描写も新たに加えられている。
これによって、肩がぶつかる経緯がさらに納得できるものになった。
というのが、元作品も含めて、「なぜすれ違うのか?」という疑問が常にあったからだ。
いささか(かなり?)変わった状況ではあるが、知った顔に出会ったら、向かい合う形で立ち止まらないかな?
だから、サラリーマンの存在のために肩がぶつかる羽目になったというのは、それなりの説得力はある。
もっとも、それで話がふくらんで面白さが増しているというわけでもない。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060827223317

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幽体離脱接近遭遇(3)

これまた、時系列を変えたパターン。
居酒屋で双方袖をまくってみると、肩にあざができていたというのは、言ってみれば不思議部分の「キモ」ではないのだろうか?
居酒屋で顔を合わせ、袖をまくっているところでとどめて、ラストで双方の肩にあざができている、という風にした方がいいのではないだろうか。
少なくとも、「居酒屋で集合」で終わるのは、弱い。

それと今回、元作品でも気になっていた部分、「なぜ肩がぶつかるのか?」が一応説明されているのが新しい。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060827223215

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2006年8月27日 (日)

幽体離脱接近遭遇(2)

文体が比較的シリアスです。
でも、この話をシリアスに語るのは、どうかな。
話そのものが「心霊落語」系だし、「何マジに語ってるの」と言われそう。
少なくとも、この話にこの表現は合わないと思います。読者も怖がればいいのか笑えばいいのか、とまどう。
(滑稽なことを思いっきり硬い文章で綴るギャグもありますが、これはそれを狙ったとは思えません)

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060826130000

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幽体離脱接近遭遇(1)

時系列を変えて、いきなり幽体離脱中の描写から始まる。
とまどうか、先の部分を読んで納得するかは、別れるのではないかな。
こうなって、こうなって、こうなって、おなじヤツと出会って、そういうオチ。
わかりやすいのはこちらだけど、いきなり妙な描写から始まって読者を驚かせ、「つかみはオッケー!」的なのも、当然ありでしょう。
ただ、実話怪談ってその手法を使うことはあまりないように思われるし、今回の場合、その手法が効果を上げているかというと、少々疑問ではあります。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060826120000

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2006年8月26日 (土)

次のお題

実を言うと、「超」怖い話シリーズにおいて、どの話を誰が書いたのかというのは、ほとんど気にしていなかった。
ちょっとそのあたりも頭に入れて読むようになったのは、竹書房版で復活してからだと思う。

さて、次回のお題。
「幽体離脱接近遭遇」。
不思議を通り越して、むしろ滑稽と言ってもいいような話だ。
前述の通り、誰がどの話を書いていたのかは一切気にしていなかったので、「お題」として出される加藤氏担当分がどのような話なのか、わからない。
ただ、前回と今回の話が「不思議系」の話であるので、もしかすると今後もそうなのだろうか?
いや、ひとつぐらいはシャレにならないような恐怖譚を「お題」にしてほしいのだけど、過去の加藤氏担当分に、そういうものはないのだろうか。
あったらいいのにな。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060825152434

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2006年8月16日 (水)

ティッシュペーパー(7)

あ、目からウロコが。
なるほど、電話中であることを記載しなくても、話としては成り立つんだ。
ティッシュペーパーが箱の中に引き込まれていく、という怪異に特化しても奇譚として成り立つんですねえ。

あと、擬音に関しては、元作品のように「するする」の方がいいような気はしますねー。
元作品の場合は「音」ではなく、引き込まれている状態の表現でしょうけどね。
この作品の場合、ぬこがトイレットペーパーをホルダーから引き出しているような、そういう音のように思えてしまいます。
それと、ラスト2行は、これもひとつのセンテンスにした方がいいかと。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060814141031

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2006年8月12日 (土)

ティッシュペーパー(6)

ものすごい既視感があって。
「これ、元作品まんまとちゃうん?」と。

で、読み比べてみると、確かに違うんだな、これが。
でも、これは「リライト」というよりは「推敲」に近いのではないかと。
元作品のちょっとくどめの部分を削ってみた、だけのような気がします。
「中にいるかも知れないもの」の描写はユーモアがあって、わりと好きです。これは元作品にはなかった部分。
ラスト、怪異の証明部分(という書き方でいいのかな?)は、この作品ではセンテンスがふたつに分かれています。
元作品はワン・センテンス。
たたみ込むような感じで、ここは元作品の方がいいかと思いましたね。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060811200000

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ティッシュペーパー(5)

えと。番号=執筆順というわけではないんだそうで、「あとの方が作品的には今ひとつ」なんて書かなくてよかったと(ry
相変わらず加藤氏は策士よのう。

気を取り直して。
さらっと書いているんだけど、読者に対し、妙に不親切感があるような気がしてならない。
「文章に書かれていない裏を読め」
と言われても困るような。
モチベーションが低いというか、とりあえず起きたことを書いてみました、というような。
別に楳図かずおのキャラクターのような表情で恐怖しろとは言わないが、もうちょっと人物の感情の動きを描いてもいいのではないかと。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060809070000

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2006年8月 7日 (月)

ティッシュペーパー(4)

いやもう、本当にちっぽけなことなのですが、最初に体験者が(あ)と思うのと、その後に

「あっという間の出来事だった」

というのは、何か狙った描写でしょうか。
すみません、どうでもいいことでした。

リライト4作品の中では、もっとも怪異に重点を置かれているように思えました。
虫や紙の自重という、合理的理由も明示されていない。
(この話だけを読んだ人から、上記理由で突っ込まれる可能性は十分ありますが(笑)
そして、1行の空白行の後、体験者はティッシュを捨てる。
要するに、このティッシュに何やら忌まわしいものを感じた、ということですよね。

元体験者がティッシュを捨てたかどうか、ティッシュそのものに気味悪いものを感じたかどうか、それは我々はわかりません。
しかし、こういうオチもありだろうと思います。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060807103344

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ティッシュペーパー(3)

出ました、「超」怖い話名物、1ページ怪談。

この「ティッシュペーパー」という話は、1ページ怪談がもっとも適切かな、という気がします。
ただ、ラスト1行の「うざい」というのに首をかしげました。
出たり入ったりしているのならわかるのですが……

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060807103321

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ティッシュペーパー(2)

すでに指摘されているように、体験者が電話中のできごとであることを提示しておいた方が親切だろうとは思う。
それがないので、電話相手の友人が突然出てきたように感じられる。

(1)と比較して、かなり刈り込んだ話。
現在の「超」怖い話に掲載されるとしたら、こちらに近い形になるだろうなと思う。
また、できごとそのものも、こちらの方が不思議さを強調しているように感じられた。
おそらく、このあとも、体験者は恐怖を感じはしないだろうと思う。バラバラになった箱を横目で見つつ、首をかしげながら、長電話を続けたのだろうな、と。
形はかなり変わったものの、元作品のエッセンスはこちらの方が多いかも。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060805080000

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ティッシュペーパー(1)

元作品をすなおにリライトした話、と思った。
もちろん、微妙に差はある。
元作品では最後に提示された可能性である「残量少のために自重で落ちる」が、先に否定されている。
思うにこれは、虫の部分を重点的に描きたかったのだろうと。
作品内では、体験者は怪異を感じていない。
怪異を感じるのは、ラスト1行のあと、である。
これは、手法として、当然、あり。
文中に怪異が描かれていないからおかしいなどと言うのは、まったく持ってナンセンス。
ついでに言えば、

「この怪異でここまで話を延ばすのはどうか」

などという意見もあったようだが、「元作品はもっと長いんですけど?」と、モニター前で突っ込んでしまった。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060805070000

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2006年8月 5日 (土)

「超」公開自主トレ

前回講評ではトラックバックがうまくいかなかったので、今度はうまくいくといいんだけどな的テスト。(なげーよ)
一応、本文にもトラックバック先URLを入れてみて……と。

http://www.chokowa.com/training/blog/blog.cgi/20060801010000

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